※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
アジア選手権出場でインドへ向かった女子代表チーム
昨年のリオデジャネイロ・オリンピック金メダリスト2人(60kg級=川井梨紗子、69kg級=土性沙羅)、世界選手権優勝選手1人(53kg級=向田真優)を含めたチーム。笹山秀雄監督(自衛隊)は「全階級で金メダル、最低でも全階級でメダルを取れる戦力。とにかく攻めるレスリングをやらせ、攻める姿勢を貫くレスリングをさせる」と気合を入れた。
17歳も2人いる若いチーム(48kg級=須崎優衣、55kg級=南條早映)だが、「いずれもカデットやジュニアで世界の大舞台を経験し勝っている選手。シニアでは初の大舞台だが、優勝もありうる」と期待を寄せた。
同監督は2013年アジア選手権でインドへ行ったことがあり、体調維持の難しさを経験済み。「歯磨きであっても水道水は駄目。シャワーも水が口に入らないように注意しなければならない」などの注意事項を選手にしっかり伝えているそうで、「万全の体調で臨ませたい」という。
当初の予定を変えて60kg級に出場する川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)は「オリンピックが終わってから最初の国際大会であり、新しい階級での最初の大会。しっかり優勝して帰ってきたい」と、同じくオリンピック後の初の国際大会に臨む土性沙羅(東新住建)は「課題はオリンピックから変わらず、失点をしないこと」と、それぞれ話した。
リオデジャネイロ・オリンピックを含めて世界4連覇中の登坂絵莉(東新住建)は、負傷・手術の回復が長引き、6月の明治杯全日本選抜選手権は欠場。今年の世界選手権(8月、フランス)の出場と優勝が期待される須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)は「ここで優勝して、明治杯もしっかり優勝して、世界選手権につなげたい。タックルが相手に警戒されてきたので、そこを崩していくことを課題としてきました。自分のやってきたことをやり切って、優勝を目指して闘うだけです」と決意を披露した。
《大会日程》
5月10日(水) 男子グレコローマン66・75・80・98・130kg級
11日(木) 男子グレコローマン59・71・85kg級/女子63・75kg級
12日(金) 女子48・53・55・60・69kg級
13日(土) 女子58kg級/57・65・74・97kg級
14日(日) 男子フリースタイル61・70・86・125kg級
《女子日本選手団》 出発前のミーティング
【トレーナー】佐藤守重(ファクトリージャパン)、【ドクター】中嶋耕平(国立スポーツ科学センター)
【選手】
▼48kg級 須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼53kg級 向田真優(至学館大)
▼55kg級 南條早映(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼58kg級 坂上嘉津季(ALSOK)
▼60kg級 川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)
▼63kg級 源平彩南(至学館大)
▼69kg級 土性沙羅(東新住建)
▼75kg級 古市雅子(日大)