2017.04.30

“ドーピング違反”のアルトゥール・タイマゾフ(ウズベキスタン)が国際スポーツ裁判所に提訴

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 AP通信など世界の主要メディアが報じたところによると、2004年アテネ大会から2012年ロンドン大会までオリンピック3連覇を達成しながら、検体の再検査の結果、2008年北京大会の優勝を取り消された男子グレコローマン120kg級のアルトゥール・タイマゾフ(ウズベキスタン)が、この決定を不服とし、国際スポーツ裁判所へ無効の訴えを起こした。

 タイマゾフは、国際オリンピック委員会(IOC)が最新技術によって行った2008・12年大会の検体の再検査委の結果、禁止薬物が検出され、今年4月5日、2008年北京大会の金メダルを無効とされた。

 タイマゾフはIOCの聴聞に対し、「汚染されたサプリメントによるものである」と主張したが、それを証明するものは提出されず、「すでにオリンピックのチャンピオンになった選手が、(別の)オリンピックで優勝するため不正をすることはない」という主張も却下され、メダルはく奪の裁定が下された。