2017.04.27

喧嘩の仲裁に入ったアレクサンドル・ボゴモエフ(ロシア)が重体へ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロシアのニュース・サイトによると、男子フリースタイル61kg級で2015年欧州大会王者などに輝いているアレクサンダー・ボゴモエフ(ロシア)が、喧嘩の仲裁に入った末、金属パイプが腹部に刺さって脾臓が破裂。緊急手術を受けるアクシデントに見舞われた。

 事件は4月23日に起こった。ボゴモエフのコーチと地元の国会議員の酒を飲んだ末の言い争いは、お互いに斧やナイフなどの凶器を持った喧嘩へと発展。ボゴモエフが間に入ったが、止めることができず、逆にやられ、出血多量で集中治療室に入るほどのダメージを受けたという。

 ロシア・フリースタイルのザンボラト・テデエフ監督によると、すでに意識は回復し、命に別状ない状況にまで回復したという。

 ボゴモエフは61kg級でロシアを代表する選手。リオデジャネイロ・オリンピック前のロシア選手権では階級を57kg級に落として決勝に進出。敗れて2位となったが、地元びいき判定がひどく、勝ったビクトル・レベデフが「オリンピックに行く資格はない」として一時はオリンピック代表を辞退するほどだった(最終的には出場)。