※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
米国へ向かった男子フリースタイル重量級の全日本チーム
これまで、重量級選手だけの全日本合宿が行われたことはあるが、海外遠征を行うのは初めての試み。小平清貴監督(警視庁)は「全階級でオリンピック出場、という井上(謙二)強化委員長の強い意志を感じる。世代交代して若い選手が増え、国際大会の経験が浅い選手もいる。こうした貴重な機会を今後につなげてきたい」と遠征の抱負。
大会出場が控えているので「けがをしないことに細心の注意を払いたい」という一方、「合宿はとことん追い込ませてもらう。追い込まれて、肉体的につらい中で試合に臨ませ、得たものを出させたい」と話した。
6人中4人が学生選手だが、大会には別に学生選抜チームも加わる。区別する必要はないが、学生選抜が好成績で全日本が不振ではメンツが立たない。「(全日本チームは)出場した全階級でメダルを取る」と表情を引き締めた。
渡米前のミーティング
97kg級に上げてからは初の国際大会。「パワーや技が(前の階級と比べて)どう違うのか、という緊張はある。多くの選手との闘いを経験し、慣れてアジア選手権、世界選手権へ臨めるようにしたい」と話した。
86kg級の白井勝太(日大)は、一昨年に学生選抜の遠征に参加したことはあるが、シニアの全日本チームとしての遠征は初めて。しかし、「これまでの海外遠征と同じで、特に緊張はありません。現地について外国選手を見たら緊張するかもしれませんが…。課題を持っているので、それを克服できるよう頑張りたい」という。
デーブ・シュルツ国際大会については、「出るからには結果を出さなければあならないと思っています」と、好成績を誓った。
遠征メンバーは下記の通り。帰国は2月5日。
【監督】小平清貴(警視庁)、【トレーナー】近敏成(ハンズコーポレーション)
【選手】
▼86kg級 松坂誠應(日体大)、白井勝太(日大)
▼97kg級 赤熊猶弥(自衛隊)、園田平(拓大)
▼125kg級 山本泰輝(拓大)、金澤勝利(自衛隊)