※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロシア協会のホームページによると、ロシアのユーリ・シャクムラドフ女子ヘッドコーチは今月27~29日にクラスノヤルスクで行われるヤリギン国際大会に、リオデジャネイロ・オリンピック69kg級銀メダリストのナタリア・ボロビエワらの欠場を明らかにする一方、「できうる最大限の数」として各階級8~10選手を出場させる意向を明らかにした。この大会は3月末のU-23欧州選手権(ハンガリー)と5月初めの欧州選手権(セルビア)の代表選考を兼ねるという。
リオデジャネイロ・オリンピックの代表選手では、ボロビエワのほか、58kg級銀メダルのバレリア・コブロワ、75kg級銅メダルのエカテリナ・ブキナの3選手が欠場。12月の世界選手権の銀メダリストである55kg級のイリナ・オロゴノワも欠場する。オリンピックの代表選手としては48kg級のミラン・ダダショワと63kg級5位のインナ・トラズコワの2選手が出場する。
ボロビエワは「2017年はオリンピックの激戦から回復する時期」として完全休養にあて、試合出場も本格的な練習もやらないことを明らかにした。引退は否定した。同じ銀メダリストのコブロワは、2020年東京オリンピックを目指して本格的な練習を再開しているが、今年最初の大会は2月のクリッパン女子国際大会(スウェーデン)にしたい意向とのことで、ヤリギン国際大会は欠場。
ブキナとオロゴノワは負傷のため同大会を欠場する。ブキナはひじの負傷。欧州選手権の出場も考えておらず、夏以降の復帰を目指す。オロゴノワは世界選手権で右ひざの負傷したとのこと。すでに手術をしている箇所で、欧州選手権までのカムバックは厳しい状況のため、大事をとるという。
ロシア・女子チームは、ヤリギン国際大会に向けてイタリア、ルーマニアと合同合宿中。同大会の前後には米国チームがシベリアのチームと合宿し、今年中にはロシアが米国へ出向いて合同練習する予定。8月の世界選手権(フランス)へ向けては、ソチでモンゴルとの合宿が決まっているという。