【2016年全日本選手権・最終日／特集】健闘選手の声（女子）

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

（文＝増渕由気子、布施鋼治、岡野春希、谷口武）

　■女子53kg級・宮原優（東洋大＝２年ぶりの決勝進出も２位）「第２シードの選手（入江ななみ）が出ていないので、決勝に出ることは当たりまえという気持ちでいました。準優勝という結果は満足していないです。決勝は、苦手な左構えタイプの選手で、そのために必要な対策を練習していましたが、前半からできませんでした。後半から相手の動きを読んで動けましたが、試合で対応できる良いくせをつけないといけないと思いました。反復練習を徹底し、技術の再確認をしていきたいと思います。目標は2020年の東京オリンピックで金メダルを獲ることですが、向田（真優）選手に勝たないと世界選手権には出られないので、日本で勝つことを徹底的に意識していきます。同時に、日本代表になった時に世界で闘えるよう、外にも目を向けながら（来年度から）プロ選手としてしっかり練習します」

　■女子58kg級・浜田千穂（キッコーマン＝新所属最初の全日本選手権で準優勝）「決勝に行くのは当たりまえだし、勝つつもりでいたので悔しいです。すべては結果なので、しっかりと受け止めたい。自分に甘い部分があるので、しっかりと練習したい。（階級について）53kg級だと減量が多くて自分のパフォーマンスが出せないので、58kg級でオリンピックを目指します。伊調馨さんも戻ってくるかもしれないけど、挑戦者としてやっていきたい。先月のゴールデンＧＰ決勝大会（アゼルバイジャン）でも体格差を感じたので、当面はしっかりと体を作っていきたい」

　■女子69kg級・森川美和（東京・安部学院高＝決勝でオリンピック金メダリストと対戦するも及ばず）「１ポイントでも得点を取りたかったが、できなくて悔しかったです。取り切れないタックルがあり、（土性選手とは）差がありました。（０－４からの後半は）グラウンドでの展開になり、踏ん張っても力の差で返されてしまいました。少しでも追いつくように練習します。2017年度はカデットからジュニアに上がるので、まずは世界ジュニア選手権で優勝して、シニアの大会にも多く出場して金メダルが取れるように頑張りたいです」