2016.12.12

坂野結衣(日大)と多胡島伸佳(早大)がともに5位…世界選手権・最終日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 【ブダペスト(ハンガリー)】世界選手権最終日は12月11日、ハンガリー・ブダペストで3スタイル1階級ずつが行われ、女子60kg級の坂野結衣(日大)と男子フリースタイル70kg級の多胡島伸佳(早大)が3位決定戦へ進んだものの、ともに敗れてメダルに手が届かなかった。

 坂野はロシア選手とモンゴル選手を破ったものの、準決勝で今年の世界ジュニア選手権59kg級3位のペイ・シングル(中国)に黒星。3位決定戦は昨年の世界選手権8位のエメセ・バルカ(ハンガリー)に逆転で敗れた。

 多胡島も2連勝のあと、準決勝でアジア選手権65kg級2位のヌルラン・ベクザノフ(カザフスタン)に敗れた。3位決定戦は2014年アジア大会3位のエラマン・ドグデュルベク・ウル(キルギス)に屈した。

 男子グレコローマン80kg級の阪部創(自衛隊)は2回戦敗退。初戦の2回戦でアジア選手権3位のインド選手を破ったものの、続く3回戦で同5位のジョニベク・オタベコフ(ウズベキスタン)に敗れた。

 全日程を終了し、日本は前日の女子55kg級で向田真優(至学館大)が取った金メダル1個に終わった。

 各選手の成績は下記の通り。


 ◎女子

 【60kg級】坂野結衣(日大)    5位=19選手出場

3決戦 ●[4-7]Emese BARKA(ハンガリー)
 《試合経過》第1ピリオド、タックルでバックに回ろうとする相手に飛行機投げを決めて坂野が2点を先制。片足タックルで2点を加える。第2ピリオド、場外へ出されて1点を失い、アクティブタイムでポイントを取れずに4-2。投げ技を受けて4-4へ。坂野は逆転を狙ってがぶり返しを仕掛けたが、決まらずメダルに手が届かなかった。

準決勝 ●[6-8]Xingru PEI(中国)
 《試合経過》第1ピリオド、坂野が場外に出され、タックルをかわされて0-3。第2ピリオドもテークダウンを奪われて0-5。坂野はあきらめず、タックルや飛行機投げでせめて6-6のラストポイント奪取でラスト13秒へ。再開後、時計が動いておらず、そのうちに場外へ出されて6-7。日本陣営はチャレンジしたが、場外に出たのは10秒後くらいで、時間内と判定された。チャレンジ失敗で6-8で試合終了。

3回戦 ○[4-3]Shoovdor BAATARJAV(モンゴル)
 《試合経過》第1ピリオド、タックルにいった坂野だが、逆に脚をとられて場外に出されて0-1。第2ピリオド、場外ポイントで1-1とし、しつこいテークダウンで2点。相手のタックルを受けて場外へ出てしまい、3-2となったが、相手陣営がテークダウンだとチャレンジ。失敗して坂野に1点が入って4-2。相手のタックルで場外に出たが、4-3で振り切った。

2回戦 ○[10-1]Yulia PRONTSEVITCH(ロシア)
 《試合経過》第1ピリオド、坂野はがぶられながらも相手を場外に出して1点。さらに場外に出し、再度のタックルに加えて相手の場外逃避があって5-0。第2ピリオド、脇腹に頭をつけらて場外へ出されたが、アンクルピックや場外ポイントなどで10-1としてタイムアップ。

1回戦 BYE


 ◎男子フリースタイル

 【70kg級】多胡島伸佳(早大)     5位=28選手出場

3決戦 ●[Tフォール、5:19=0-11]○Elaman DOGDURBEK UULU(キルギス)
 《試合経過》相手のタックルをこらえた多胡島だが、豪快なバック投げを受けて4失点。さらにタックルなどで攻められ、0-9とされて第2ピリオドへ。中盤、タックルを決められて11点差とされた。

準決勝 ●[6-10]Nurlan BEKZHANOV(カザフスタン)
 《試合経過》第1ピリオドの開始早々、多胡島が一本背負いを決め、アンクルホールド2回転で6-0。しかし、相手の反撃をゆるし、第1ピリオドは6-6。第2ピリオド、タックルで攻めた多胡島だが、2度、かわされてバックを許し、6-10で終了。

3回戦 ○[Tフォール、1:35=10-0]Michal RADNOTI(スロバキア)
 《試合経過》開始早々、多胡島が片足タックルからアンクルホールド。さらにタックル+アンクルホールド2回転で10-0とした。

2回戦 ○[Tフォール、4:39=10-0]Mateusz PISARSKI(ポーランド)
 《試合経過》第1ピリオド、多胡島が相手を崩してテークダウンを奪って2-0。第2ピリオド、タックルからアンクルホールド2回転、さらに相手のタックルをかわして10-0。

1回戦 BYE


 ◎男子グレコローマン

 【80kg級】阪部創(自衛隊)     9位=27選手出場

3回戦 ●[3-6]Jonibek OTABEKOV(ウズベキスタン)
 《試合経過》第1ピリオド、阪部がパッシブで1点を取ったが、首投げを失敗してテークダウンを取られ1-2。第2ピリオド、テークダウンを取られ、体を入れ替えて2-3。場外へ出されるなどし、3-6とされた。

2回戦 ○[フォール、5:49=6-4]Singh HARPREET(インド)
 《試合経過》第1ピリオドの中盤、阪部が首投げを決め、返されたが4-2。第2ピリオド、やや守ってしまい、2度のパッシブを受けて4-4へ。このままで負けると思った相手が終了間際にそり投げをかけたが失敗。阪部が押さえ込んだ。

1回戦 BYE