2016.12.09

2018年から1回戦~決勝を2日間で実施へ…UWW理事会

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 【ブダペスト(ハンガリー)】世界レスリング連盟(UWW)は12月8日、ハンガリー・ブダペスト市内で理事会を開催し、2018年からジュニアの階級をシニアの階級に合わせることと、1回戦から決勝までを2日間かけてやり、準決勝進出選手に敗れた選手が敗者復活戦に進む試合方式を導入することを決めた。詳細はテクニカル委員会が煮詰め、発表する。

 2020年東京オリンピックへ向けての階級区分の変更は、現段階で具体的な変更案は出ていないものの、変更の可能性にも言及した。

 国際オリンピック委員会(IOC)はオリンピックの肥大化防止のため、全体の出場選手1万500人を9000人程度に縮小する方針を示しているが、レスリングはこれまでに出場選手の削減が行われているので、削減の対象とはなっていないことが報告された。

 今後の方向性として、現在のランキング制に関し、大会ごとに明確な得点を設定して順位をつけ、その順位に応じてオリンピックの出場枠を与える方法を模索していくという。それが実現すれば、大陸予選、または世界予選2大会のうちの1大会が消滅する可能性があるという。

 会議は午前9時半から午後1時までの予定だったが、午後6時まで行われた。通訳以外の関係者はオフリミットだったが、リオデジャネイロ・オリンピックにおける審判問題で激しい論争も行われたという。10日から当地で行われる世界選手権では、審判の起用について新たな方法がテストされるという。