2016.11.19

2008年北京大会のレスリング3選手がドーピング違反…メダルはく奪へ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 国際オリンピック委員会(IOC)は11月17日、2008年北京オリンピックにおけるドーピング検体の再検査の結果、レスリング、重量挙げ、陸上で新たに16人の違反選手を摘発。該当者の順位をはく奪することを発表した。

 レスリングでは、男子グレコローマン60kg級銀メダルのビタリ―・ラヒモフ、同84kg級銅メダルのアセット・マムベトフ(カザフスタン)、同120kg級銀メダルのハサン・バロエフ(ロシア)の3人。いずれも、最新の分析技術で禁止薬物が検出された。

 IOCは、ドーピング検査のために採取した検体を10年間保存し、最新の技術で分析して違反を取り締まっている。現在、北京大会とロンドン大会の選手の再検査を行っている。

 レスリングでは、先月28日に男子フリースタイル2選手が陽性反応を示して順位をはく奪された。世界レスリング連盟(UWW)は、その順位を空位とし、順位の繰り上げは行わなかった。

 今回の違反選手発覚の階級には、笹本睦選手(10位)と松本慎吾選手(15位)が出場していたが、順位の繰り上げはないことが予想される。