川瀬克祥（岩手・岩手県体協）が国体初優勝…岩手国体・最終日（成年＆少年グレコローマン）
※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
地元代表の意地を見せて国体初優勝の川瀬克祥（岩手・岩手県体協）
川瀬は準決勝で６月の全日本選抜選手権優勝の高橋昭五（兵庫・日体大）を８－２で下し、決勝で同２位の澤田夢有人（静岡・日体大）を第１ピリオドでテクニカルフォール勝ち。
岩手県はフリースタイルで出遅れたが、グレコローマンで川瀬が優勝、98kg級の横澤徹（岩手・盛岡市役所）が３位に入るなどして巻き返し、総合成績６位にジャンプアップした。
59kg級は文田健一郎（山梨・日体大）、75kg級は屋比久翔平（沖縄・日体大）、98kg級は大坂昂（秋田・三菱電機）が２連覇。71kg級はリオデジャネイロ・オリンピック66kg級５位の井上智裕（兵庫・三恵海運）が優勝した。85kg級はフリースタイル86kg級全日本選抜王者の松本篤史（群馬・ＡＬＳＯＫ）が出場し、全日本選抜選手権75kg級王者の阪部創（和歌山・自衛隊）らグレコローマン専門の選手を軒並み倒して優勝した。130kg級は全日本王者の園田新（滋賀・拓大）が圧勝した。
2020年へ向けての全日本コーチに選ばれた元世界選手権代表の清水博之（滋賀・自衛隊）とリオデジャネイロ・オリンピック予選代表の鶴巻宰（山形・自衛隊）は、国体エントリー後にコーチ就任が決まった関係もあり、それぞれ「地元の県に恩返ししたかった」と予定通り試合に出場。清水は屋比久に、鶴巻は阪部にと若手に敗れて優勝はならなかったが、それぞれ３位に入賞した。ともに「これが現役最後の試合。これからはコーチとして頑張る」と、新たなステージでの活躍を誓うとともに現役生活に別れを告げた。
インターハイに続く優勝の稲葉海人（山梨・韮崎工高）
60kg級の鈴木絢大（静岡・飛龍）、74kg級の北條良真（岡山・高松農高）、84kg級の山田修太郎（秋田・秋田商高）、96kg級の三浦庶宏（東京・自由ヶ丘学園高）、120kg級の仲里優力（沖縄・北部農林高）の５階級の優勝選手は、いずれも８月の全国高校グレコローマン選手権大会の覇者。
総合成績（天皇杯得点）は、フリースタイル終了時でダントツの１位だった三重県が、グレコローマンで得点ゼロと失速。代わりに埼玉県がグレコローマンで巻き返して優勝を決めた。２位は三重県、３位は秋田県だった。
女子の成績で争う皇后杯得点は千葉県が優勝。
各階級の成績は下記の通り。（文・撮影＝増渕由気子）
| 一 覧 表 | 成年グレコローマン | 少年グレコローマン | 天皇杯得点 | 皇后杯得点 |
《グレコローマン・トーナメント表》
| 成 年 | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 85kg | 98kg | 130kg | |
| 少 年 | 50kg | 55kg | 60kg | 66kg | 74kg | 84kg | 96kg | 120kg |
《総合（天皇杯得点）成績》
［1］埼玉 64点、［2］三重 61点、［3］秋田 60.5点、［4］千葉 57.5点、［5］静岡 53点、［6］岩手 52点、［7］京都 50点、［8］岐阜 47.5点
《総合（皇后杯得点）成績》
［1］千葉 18点、［2］岩手 17点、［3］福岡、京都 15.5点、［5］三重、富山、茨城、兵庫 12.5点
◎成年グレコローマン
【59kg級】
▼決勝
文田健一郎（山梨・日体大）○［Ｔフォール、2:06=8-0］●北岡佑介（滋賀・日体大）
▼準決勝
文田健一郎（山梨・日体大）○［Ｔフォール、2:34=8-0］●竹下雄貴（山口・日体大）
北岡佑介（滋賀・日体大）○［フォール、4:23=6-6］●井上征洋（兵庫・兵庫県協会）
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【66kg級】
▼決勝
川瀬克祥（岩手・岩手県体協）○［Ｔフォール、1:41=8-0］●澤田夢有人（静岡・日体大）
▼準決勝
澤田夢有人（静岡・日体大）○［９－６］●泉武志（愛媛・一宮グループ）
川瀬克祥（岩手・岩手県体協）○［８－２］●高橋昭五（兵庫・日体大）
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【71kg級】
▼決勝
井上智裕（兵庫・三恵海運）○［４－４内容］●梅野貴裕（愛媛・八幡浜工高教）
▼準決勝
井上智裕（兵庫・三恵海運）○［４－０］●山本貴裕（山口・日体大）
梅野貴裕（愛媛・八幡浜工高教）○［４－２］●小路直頌（埼玉・自衛隊）
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【75kg級】
▼決勝
屋比久翔平（沖縄・日体大）○［６－４］●前田祐也（島根・県立武道館）
▼準決勝
屋比久翔平（沖縄・日体大）○［Ｔフォール、3:43=9-0］●清水博之（滋賀・自衛隊）
前田祐也（鳥取・県立武道館）○［８－４］●花山和寛（愛媛・自衛隊）
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【85kg級】
▼決勝
松本篤史（群馬・ＡＬＳＯＫ）○［６－３］●阪部創（和歌山・自衛隊）
▼準決勝
阪部創（和歌山・自衛隊）○［２－０］●鶴巻宰（山形・自衛隊）
松本篤史（群馬・ＡＬＳＯＫ）○［Ｔフォール、2:24=11-0］●与那覇竜太（沖縄・専大）
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【98kg級】
▼決勝
大坂昂（秋田・三菱電機）○［２－０］●木下駿（富山・自衛隊）
▼準決勝
大坂昂（秋田・三菱電機）○［Ｔフォール、5:07=8-0］●横澤徹（岩手・盛岡市役所）
木下駿（富山・自衛隊）○［５－０］●塩川貫太（長野・日体大）
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【130kg級】
▼決勝
園田新（滋賀・拓大）○［Ｔフォール、5:29=8-0］●津田大健（愛媛・宇和島市役所）
▼準決勝
園田新（滋賀・拓大）○［Ｔフォール、3:46=8-0］●曽我部健（徳島・日亜化学工業）
津田大健（愛媛・宇和島市役所）○［フォール、3:36=8-0］●中村淳志（奈良・大和広陵高教）
◎少年グレコローマン
【50kg級】
▼決勝
稲葉海人（山梨・韮崎工高）○［６－２］●橋本拓実（埼玉・花咲徳栄高）
▼準決勝
稲葉海人（山梨・韮崎工高）○［Ｔフォール、3:00=10-2］●星野工（北海道・札幌東豊高）
橋本拓実（埼玉・花咲徳栄高）○［Ｔフォール、1:45=8-0］●小野弘運（山口・山口鴻城高）
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【55kg級】
▼決勝
片桐大夢（静岡・飛龍高）○［Ｔフォール、3:23=10-2］●神田優人（山梨・農林高）
▼準決勝
神田優人（山梨・農林高）○［Ｔフォール、5:21=16-6］●島谷東志（秋田・秋田商高）
片桐大夢（静岡・飛龍高）○［フォール、6:00=20－15］●小川翔太（茨城・霞ヶ浦高）
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【60kg級】
▼決勝
鈴木絢大（静岡・飛龍高）○［フォール、4:15=6-1］●佐々木虎次郎（岐阜・中津商高）
▼準決勝
鈴木絢大（静岡・飛龍高）○［フォール、2:02=2-3］●大城達人（沖縄・北部農林高）
佐々木虎次郎（岐阜・中津商高）○［Ｔフォール、1:38=8-0］●前田啓吾（高知・高知東高）
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【66kg級】
▼決勝
中村拓磨（岐阜・中津商高）○［フォール、5:57=4-6］●安楽龍馬（山梨・韮崎工高）
▼準決勝
安楽龍馬（山梨・韮崎工高）○［Ｔフォール、4:11=8-0］●太田真暉（埼玉・埼玉栄高）
中村拓磨（岐阜・中津商高）○［フォール、1:25=4-0］●西海静（大分・日本文理大学附高）
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【74kg級】
▼決勝
北條良真（岡山・高松農高）○［フォール、4:04=6-4］●前田明都（埼玉・花咲徳栄高）
▼準決勝
北條良真（岡山・高松農高）○［３－１］●山田壯昇（香川・多度津高）
前田明都（埼玉・花咲徳栄高）○［３－０］●井筒勇人（千葉・日体大柏高）
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【84kg級】
▼決勝
山田修太郎（秋田・秋田商高）○［Ｔフォール、1:04=10-0］●向井識起（広島・広島国際学院高）
▼準決勝
山田修太郎（秋田・秋田商高）○［Ｔフォール、2:22=10-2］●佐々木雄大（千葉・野田中央高）
向井識起（広島・広島国際学院高）○［９－５］●為房虎太郎（大阪・同志社香里高）
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【96kg級】
▼決勝
三浦庶宏（東京・自由ヶ丘学園高）○［３－１］●白井達也（千葉・日体大柏高）
▼準決勝
三浦庶宏（東京・自由ヶ丘学園高）○［６－３］●渡邉大智（大分・日本文理大附高）
白井達也（千葉・日体大柏高）○［３－２］●久保諒汰（愛媛・八幡浜工高）
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【120kg級】
▼決勝
仲里優力（沖縄・北部農林高）○［Ｔフォール、5:15=8-0］●番地啓太（青森・八戸学院光星高）
▼準決勝
仲里優力（沖縄・北部農林高）○［Ｔフォール、2:26=11-0］●境晟道（宮崎・宮崎工高）
番地啓太（青森・八戸学院光星高）○［４－１］●庄司樹（岐阜・岐阜工高）
