※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
女子75kg級メダリスト。左から、2位=グゼル・マニュロワ(カザフスタン)、優勝=エリカ・ウイーブ(カナダ)、3位=チャン・フェンリウ(張風柳=中国)、エカテリナ・ブキナ(ロシア) 《撮影=保高幸子》
【金メダル】Wiebe, Erica(エリカ・ウイーブ=カナダ)
1989年6月13日生まれ、27歳。2007年パンアメリカン・ジュニア選手権67kg級2位。シニアのメジャー大会ではなかなか上位へ行けなかったが、階級区分が変わって75kg級で闘うようになった2014年にクリッパン女子国際大会(スウェーデン)で優勝するなど、優勝を経験するようになる。今年2月のオリンピック・テスト大会で2位。その後のパンアメリカン予選、ドイツGP、カナダカップで優勝を続け、オリンピックでも勝った。カナダ女子からは2008年48kg級のキャロル・ヒュン以来、2人目の優勝。男子を含めると3人目。
■エリカ・ウイーブの話「私はレスリングが好きです。でも、オリンピック・チャンピオンになれるとは、思っていまんせんでした。金メダルまでの道はハードでしたが、やるべきことを、ひとつひとつやってきた結果だと思います」
《優勝までの試合結果》 決 勝 ○[6-0]Manyurova, Gouzel(カザフスタン) 準決勝 ○[3-0]Marzaliuk, Vasilisa(ベラルーシ) 3回戦 ○[5-2]Zhang, Fengliu(中国) 2回戦 ○[5-0]Selmaier, Maria(ドイツ) 1回戦 BYE |
【銀メダル】Manyurova, Gouzel(グゼル・マニュロワ=カザフスタン)
1978年1月24日生まれ、38歳。元ロシア国籍で、2004年アテネ・オリンピック72kg級2位。2010年からカザフスタン国籍へ。2010~12年アジア選手権優勝を経て、2012年ロンドン・オリンピックで3位。その後も選手生活を続け、2014年アジア大会2位を経て、今回、3個目のオリンピックのメダルを獲得した。
【銅メダル】Zhang, Fengliu(チャン・フェンリウ、張風柳=中国)
1989年1月1日生まれ、27歳。2007年世界ジュニア選手権67kg級2位を経て、2008年アジア選手権3位、世界選手権7位とシニアでも台頭。2013年世界選手権で前年のオリンピック・チャンピオンにフォール勝ちして優勝。その後、主要大会には出場していなかった。2016年のオリンピック・テスト大会で3位となり、国内予選で世界2位の選手を退けてオリンピックへ。
【銅メダル】Bukina, Ekaterina(エカテリナ・ブキナ=ロシア)
1987年5月5日生まれ、29歳。2004年欧州カデット選手権70kg級2位からスタートし、2010年に欧州選手権72kg級2位、世界選手権3位と飛躍。2011年も世界選手権で2位となったが、ロンドン・オリンピック出場は逃す。階級区分変更で2015年から75kg級へ。2015年世界選手権は7位だったが、今年の世界予選最終戦で優勝。国内の闘いを勝ち抜いてオリンピック出場を決めた。
《決勝VTR》 Wiebe, Erica(カナダ)○[6-0]●Manyurova, Gouzel(カザフスタン)
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