※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
女子69kg級メダリスト。左から、2位=ナタリア・ボロビエワ(ロシア)、優勝=土性沙羅(日本)、3位=エルミラ・シズディコワ(カザフスタン)、ジェニー・フランソン(スウェーデン) 《撮影=保高幸子》
【金メダル】土性沙羅(日本)
1994年10月17日生まれ、21歳。2009年アジア・カデット選手権65kg級優勝、2011年に世界ジュニア選手権67kg級で優勝。同年からはシニアでも闘い、ゴールデンGP決勝大会で勝ち、2012年にはヤリギン国際大会(ロシア)で優勝。2013年ユニバーシアード優勝のあと、世界選手権3位。2014年の世界選手権69kg級で2位、2015年は3位と世界トップレベルを維持し、オリンピック・チャンピオンへ。
土性沙羅の話「(決勝は0-2とリードされたが)点差が開かなければ、逆転できると思いました、最後のテークダウンは感覚です。タックルを教えてくれた吉田(栄勝)先生のおかげです。ウォーミングアップの時、『いつも通りにやれば勝てるよ』という(天国からの)声が聞こえたような気がしました。(3年連続でメダルを取りながら金を逃したが)その涙は無駄ではありませんでした」
《優勝までの試合結果》 決 勝 ○[2B-2]Natalia Vorobeva(ロシア) 準決勝 ○[7-2]Anna Jenny Fransson(スウェーデン) 3回戦 ○[7-2]Dorothy Erzsebet Yeats(カナダ) 2回戦 ○[Tフォール、4:11=12-0]Buse Tosun (トルコ) 1回戦 ○[11-2]Alina Stadnik Makhynia (ウクライナ) |
【銀メダル】Vorobieva, Natalya(ナタリア・ボロビエワ=ロシア)
1991年5月27日生まれ、25歳。 レスリングを始めたのは16歳と遅かったが、その年の欧州カデット選手権65kg級で優勝。2009~11年世界ジュニア選手権72kg級優勝を経て、2012年ロンドン・オリンピック優勝。階級区分変更で2014年から69kg級へ。同年の世界選手権は3位だったが、2015年に世界一へ。オリンピック連覇はならなかった。
【銅メダル】Syzdykova, Elmira(エルミラ・シズディコワ=カザフスタン)
1992年2月5日生まれ、24歳。2008年アジア・カデット選手権70kg級優勝2011年世界ジュニア選手権72kg級3位。シニアではやや壁にぶつかった感があったが、2015年アジア選手権69kg級2位、世界選手権7位など躍進。今年1月のヤリギン国際大会(ロシア)で優勝し、2月のアジア選手権でも2位に入っていた。
【銅メダル】Fransson, Jenny(ジェニー・フランソン=スウェーデン)
1987年7月18日生まれ、29歳。2007年欧州ジュニア選手権72kg級優勝、同年世界選手権7位などを経て、2008年北京オリンピック72kg級に出場して9位。2012年ロンドン・オリンピックも9位だったが、同年の世界選手権で優勝。2014年から69kg級で闘い、2年連続で世界選手権5位。リオデジャネイロでメダルを手にした。
《決勝VTR》 土性沙羅○[2B-2]●Natalia Vorobeva(ロシア)
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