※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
女子58kg級メダリスト。左から、2位=バレリア・コブロワ(ロシア)、優勝=伊調馨(日本)、3位=マルワ・アムリ(チュニジア)、サクシ・マリク(インド) 《撮影=保高幸子》
【金メダル】伊調馨(日本)
1984年6月13日生まれ、32歳。2002年アジア大会63kg級の国際舞台デビューは2位だったが、同年の世界選手権で優勝してから白星街道をばく進。オリンピック3度、世界選手権10度優勝を重ね、不戦敗を除いて13年3ヶ月、189試合を勝ち続けた。今年1月のヤリギン国際大会(ロシア)で苦杯を喫したが、リオデジャネイロ・オリンピックでは女子アスリートとして世界初の4大会連続優勝を達成。
伊調馨の話「こんなにも天井を見上げたオリンピックはないな、と。必ず上を見て、(天国の)母としゃべってから試合に臨みました。今日の試合、もっといい試合がしたかった。自己採点は30点。(決勝の逆転シーンは)攻めないといけないと思ったら、相手が入ってきたので、ここを取れたら勝てるかもしれないと思った。お母さんが助けてくれた。(いい試合ができず)お母さん、ごめんなさい。そして、ありがとう」
《優勝までの試合結果》 決 勝 ○[3-2] Valeriia Koblova Zholobova(ロシア) 準決勝 ○[Tフォール、2:20=10-0]Yuliya Ratkevich(アゼルバイジャン) 3回戦 ○[3-1] Elif Jale Yesilirmak(トルコ) 2回戦 ○[Tフォール、5:43=11-0]Marwa Amri(チュニジア) 1回戦 BYE |
【銀メダル】Koblova-Zholobova, Valeria(バレリア・コブロワ、旧姓ゾロボワ=ロシア)
1992年10月9日生まれ、23歳。2007年欧州カデット選手権52kg級2位で国際舞台へ。18歳の2011年に世界選手権59kg級に出場(9位)。翌年のワールドカップで吉田沙保里を破る。同年のロンドン・オリンピック55kg級は5位。 2013年世界選手権55kg級3位、翌年は58kg級2位などのトップレベルを維持し、リオデジャネイロのマットへ。
【銅メダル】Amri, Marwa(マルワ・アムリ=チュニジア)
1989年1月8日生まれ、27歳。2007年世界選手権63kg級に出場し、2008年北京オリンピックへ(14位)。2012年ロンドン・オリンピッ ク55kg級は5位に躍進。2009~16年のアフリカ選手権を制するなどアフリカを代表する選手。チュニジア、およびアフリカ大陸の女子選手として初の オリンピック・メダリストへ。
【銅メダル】Malik, Sakshi(サクシ・マリク=インド)
1992年9月3日生まれ、23歳。2009年アジア・ジュニア選手権59kg級2位を経て。2012年アジア・ジュニア選手権で優勝。同年の世界選手権に初出場(16位)。2014年世界選手権60kg級8位、2015年アジア選手権60kg級3位など実力をつけ、オリンピック最終予選2位と“最下位当選”でリオデジャネイロへ。
インド女子選手初のオリンピックのメダルを獲得した。
《決勝VTR》 伊調馨○[3-2]●Valeriia Koblova Zholobova(ロシア)
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