2016.09.15

11月4日に大リーグのメッカ「ヤンキースタジアム」で大学レスリングの対抗戦

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 米国のラトガース大学(ニュージャージー州)とメリーランド大学(メリーランド州)は9月12日、11月4日にニューヨークのヤンキースタジアムでフットボールとレスリングの対抗戦「Big Ten Battle in the Bronx」を行うことを発表した。レスリングの試合のあとにフットボールが行われる。

 松井秀喜選手も所属した大リーグの人気球団、ヤンキースの本拠地のヤンキースタジアムでレスリングの試合が行われるのは初めて。

 ラトガース大学の担当者は「ヤンキースタジアムのような場所でフットボールとレスリングのWヘッダーを実施するのは初めての試みだ。ファンにユニークな企画を提供し、世界のメディアの中心地でBigTen(米国大学のリーグのひとつ)のブランドを高めたい」と話した。

 アメリカンフットボールは米国大学の花形スポーツ。10万人を収容できる自前のスタジアムを所有している大学もあり、それらのスタジアムが満員の観客となることが頻繁にある。

 米国の大学レスリングもメジャーな部類に属する。全米大学選手権は1セッションに1万5000人~2万人もの観客が詰め掛け、3日間6セッションでのべ10万人を超えるのが普通。昨年11月にはアイオワ大とオクラホマ州立大の対抗戦がアイオワ大のアメリカンフットボール・スタジアムで行われ、4万2287人の観客が詰めかけた。正確な記録はないが、これが世界のレスリングにおける観客動員の最高と言われている。

 ヤンキースタジアムの収容は約5万人で、立ち見を含めると5万5000人。アメリカンフットボールとのコラボレーションとはいえ、史上最多の観客数となることが期待される。