2016.09.14

米国史上最年少のオリンピック王者カイル・スナイダーが総合格闘技「UFC」での闘いに興味

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 米国の格闘技メディアが伝えたところによると、昨年の世界選手権(米国)で米国史上最年少の世界王者に輝き、リオデジャネイロでは米国最年少のオリンピック王者に輝いた男子フリースタイル97kg級のカイル・スナイダーが、2020年東京オリンピックでの連覇を目指すとともに総合格闘技「UFC」での闘いに関心を示した。

 スナイダーは9月10日にクリーブランドで行われた「UFC203」を観戦。「すばらしいイベントで、とてもエキサイティングな闘いだ。レスリングでの闘いは続け、世界選手権やオリンピックでも闘い続けるが、機会があればUFCで闘ってみたい。ボクシングやキック、柔術の経験はないが、すぐに覚えられる」と話した。

 現在のUFCは、完全な実力主義をとっており、日本での総合格闘技イベントのように、柔道やレスリングなどの他競技の選手がいきなり出場することはありえない。しかし、2008年北京オリンピック・フリースタイル55kg級金メダリストのヘンリー・セフード(米国)がUFC傘下団体で6試合を闘って全勝、その後、UFCでデビューしてから4連勝し、5試合目で王座に挑戦するなど、オリンピック王者の格闘能力なら十分に通じるのは確か。

 スナイダーにもUFCで台頭する潜在能力はあると思われるが、レスリング活動を続けながらUFCで闘うことができるかどうかは不明。