※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
インドの多くのメディアは9月3日、国際オリンピック委員会(IOC)によるドーピング検体の再検査の結果、2012年ロンドン・オリンピックの男子フリースタイル60kg級で優勝したトグルル・アスガロフ(アゼルバイジャン)も陽性反応を示し、近く順位をはく奪されると報じた。インドのレスリング協会は、国際オリンピック委員会(IOC)と世界レスリング連盟(UWW)の正式通達を待っている状況という。
すでに、銀メダルのベシク・クドホフ(ロシア)が陽性反応を示して順位をはく奪されると報じている。
報じられている通りに1位と2位の選手が順位をはく奪された場合、3位の選手が繰り上がることになる。こうしたケースでの繰り上がり規定は不明だが、優勝したアスガロフに敗れたコールマン・スコット(米国)が1位で、クドホフに敗れたもう一人の3位のヨゲシャワー・ダット(インド)が2位と考えられる。
インドのメディアの一部は、5試合闘って4勝1敗のダットが、4試合で3勝1敗のスコットより勝ち点が多く上のランクにいるので、ダットが1位に繰り上がる、としている。
3位の選手が1、2位に繰り上がれば、5位の2選手が3位に繰り上がることになる。5位の湯元健一選手が銅メダルを手にする可能性も浮上するが…。
ただし、インドを中心としたメディアが報じているだけであり、AP通信やロイター通信など世界の主要メディアは、再検査におけるレスリング選手の陽性反応については報じていない。