2016.09.04

【リオデジャネイロ・レビュー(1)】男子グレコローマン130kg級メダリスト/表彰写真・略歴・決勝VTR

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。


【金メダル】Lopez Nunez, Mijain(ミハイン・ロペス・ヌネス=キューバ)

 1982年8月20日生まれ、33歳。11歳からレスリングを始める。2002年にパンアメリカン選手権で優勝し、2004年アテネ・オリンピックは5位。2005年に初の世界一へ。以後、2008年北京オリンピックと2012年のロンドン・オリンピックで優勝し、2007・09・10・14年の世界選手権でも優勝。通算8度の世界一。

 ミハイン・ロペス・ヌネスの話「アレクサンダー・カレリンの記録と同じ3連覇は、私の栄光です。カレリンは私の誇りです。彼は世界の誰もが賞賛し、偉大なレスリング選手だった。今大会はカレリン(の記録)のみが敵だった。ラテンアメリカで3連覇を達成した最初のレスラーだということに、一層の誇りを感じます。(優勝決定後の飛び跳ねるようなダンスは)自然と出たもの。ブラジルにいるなら、踊らなければならない」

《優勝までの試合結果》
決  勝 ○[6-0]Kayaalp, Riza(トルコ)
準決勝 ○[3-0]Semenov, Sergey(ロシア)
3回戦  ○[4-0]Euren, Johan Magnus(スウェーデン)
2回戦  ○[3-0]Nabi, Heiki(エストニア)
1回戦   BYE

《記録》

■オリンピック3連覇は、男子レスリング界では、アレクサンダー・メドベジ(ソ連)、アレクサンダー・カレリン(ロシア)、アルトゥール・タイマゾフ(ウズベキスタン)に続いて史上4人目の快挙。グレコローマンに限れば、霊長類最強と謳われたカレリンに続く2人目。

■3度目の優勝は、他に戦前のカール・ウエステングレン(スウェーデン、1920・24・28年=+87kg級など3階級)、イバー・ヨハンソン(スウェーデン、1932年両スタイル・1936年グレコローマン)、ブバイサ・サイキエフ(ロシア、1996・2004・08年=74kg級など2階級)。

■男子で通算8度目の世界一は、カレリンの12度、メドベジの10度、サイキエフの9度に続き、セルゲイ・ベログラゾフ(ソ連)、アルセン・ファザエフ(ソ連)、バレンチン・ヨルダノフ(ブルガリア)とともに歴代4位タイ。


【銀メダル】Kayaalp, Riza(リザ・カヤルプ=トルコ)

 1989年10月10日生まれ、26歳。2008年北京大会は初戦敗退、2012年ロンドン大会は準決勝でミハイン・ロペス(キューバ)に敗れて銅メダル。3度目のオリンピックは銀メダルに終わった。世界選手権は2011・15年に優勝。


【銅メダル】Shariati, Sabah(サバ・シャリアテ=アゼルバイジャン)

 1989年1月1日生まれ、27歳。元イラン国籍で、2013年からアゼルバイジャン。2015年欧州大会2位、世界選手権5位を経て、オリンピック初出場で銅メダル。


【銅メダル】Semenov, Sergey(セルゲイ・セメノフ=ロシア)

 1995年8月10日生まれ、21歳。2012年に欧州カデット選手権で優勝。2014年世界ジュニア選手権優勝、2015年U-23欧州選手権優勝などを経て、
今年のロシア選手権で優勝。オリンピック代表に選ばれた。


《決勝VTR》 Lopez Nunez, Mijain○[6-0]●Kayaalp, Riza(トルコ)

※国際オリンピック委員会(IOC)の要望により、本ホームページに貼り付けることはできません。下記のYou tubeサイトにアクセスしてください。

https://www.youtube.com/watch?v=KJ3brKOO4G4&feature=player_embedded