2016.09.03

V3を目指す古市雅子(日大)ら4選手が優勝、6年連続団体V…世界ジュニア選手権第4日(女子)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界ジュニア選手権第4日は9月2日、フランス・マコンで女子4階級が行われ、48kg級の五十嵐未帆(至学館大)、55kg級の向田真優(至学館大)、63kg級の源平彩南(至学館大)、72kg級の古市雅子(日大)の全4選手が優勝した。
 

 古市は一昨年、昨年の67kg級に続く3年連続優勝。世界カデット選手権と合わせ、6年連続で“世界一”へ。五十嵐は昨年に続く2年連続優勝。向田は2012・13年世界カデット選手権、2014年ユース・オリンピックに続く“世界一”で、源平は3年連続アジア・ジュニア選手権優勝に続く優勝。
 
 五十嵐は初戦の2回戦で一昨年2位の中国選手を破って波に乗り、3回戦、準決勝も連勝。決勝は欧州ジュニア選手権優勝のナデシャダ・ソコロワ(ロシア)を第1ピリオドのテクニカルフォールで圧勝。4試合をフォール、またはテクニカルフォールで勝つ内容だった。
 
 向田は1回戦でU-23欧州選手権優勝のオレナ・クレムザー(ウクライナ)を破り、2回戦でアゼルバイジャン選手、3回戦で欧州ジュニア選手権優勝のアナスタシア・ニチタ(モルドバ)、準決勝でアジア・ジュニア選手権優勝のパン・チンチン(中国)を撃破。決勝で昨年世界ジュニア選手権3位のマリナ・セドネワ(カザフスタン)を破った。5試合ともテクニカルフォールで、失点は3回戦の2点だけだった。
 
 源平は1回戦でパンアメリカン選手権2位のテーラー・カートライト(カナダ)にテクニカルフォール勝ち。その後、シニアの国際舞台ででも闘っているトルコ、米国、ロシアの選手を判定ながら手堅く下し、決勝はナデザダ・ドラグノワ(ベラルーシ)をテクニカルフォールで破った。
 

 古市は初戦の2回戦でパンアメリカン選手権67kg級2位のブラジル選手を破り、3回戦でカナダ選手を撃破。準決勝でオリンピック予選にも出たエフゲニア・アンドレイチェンコ(ベラルーシ)を破り、決勝はロシア選手権75kg級3位、欧州ジュニア選手権優勝のダリア・システロワ(ロシア)をテクニカルフォールで破った。4試合ともフォール、またはテクニカルフォール勝ちで、失点は3回戦の2点だけだった。
 
 この日で女子が終了。日本は8階級のうち6階級で優勝し、昨年の4階級優勝を上回った。6階級制覇は2011年などの5階級優勝を上回る大会史上最多。他はロシアとフランスが制した。フランスは15年ぶりに優勝選手を輩出した。
 
 国別対抗得点は61点をマーク。中国の54点、ウクライナの46点を引き離して6年連続優勝を達成した。
 
 各選手の成績は下記の通り。(写真=チーム提供)

 ◎女子

 【48kg級】五十嵐未帆(至学館大)    優勝=20選手
決  勝 ○[Tフォール、2:31=12-0]Nadezhda Sokolova(ロシア)
準決勝 ○[フォール、3:25=9-2]Miglena Georgieva Selishka(ブルガリア)
3回戦  ○[Tフォール、2:26=12-2]Marina Zakshevskaya(カザフスタン)
2回戦  ○[Tフォール、5:17=10-0]Ya Xie(中国)
1回戦   BYE

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 【55kg級】向田真優(至学館大)    優勝=22選手出場
決  勝 ○[Tフォール、3:23=11-0]Marina Sedneva(カザフスタン)
準決勝 ○[Tフォール、2:53=13-0]Tinglin Pan(中国)
3回戦  ○[Tフォール、3:11=12-2]Anastasia Nichita(モルドバ)
2回戦  ○[Tフォール、0:45=10-0]Shabnam Ahmadova(アゼルバイジャン)
1回戦  ○[Tフォール、11-0]Olena Kremzer(ウクライナ)

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 【63kg級】源平彩南(至学館大)    優勝=17選手出場
決  勝 ○[Tフォール、5:09=10-0]Nade Dragunova(ベラルーシ)
準決勝 ○[6-2]Mariia Kuznetcova(ロシア)
3回戦  ○[8-1]Maya Gabriella Nelson(米国)
2回戦  ○[9-0]Asli Tugcu(トルコ)
1回戦  ○[Tフォール、10-0]Taylor Raine Cartwright(カナダ)

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 【72kg級】古市雅子(日大)     優勝=17選手出場
決  勝 ○[Tフォール、3:26=10-0]Daria Shisterova(ロシア)
準決勝 ○[フォール、2:58=9-0]Yauheniya Andreichykava(ベラルーシ)
3回戦  ○[Tフォール、3:00=14-2]Gracelynn Doogan(カナダ)
2回戦  ○[Tフォール、1:21=10-0]Thais De Lucas De Oliveira(ブラジル)
1回戦   BYE

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 《国別対抗得点》

[1]日本 61点、[2]中国 54点、[3]ウクライナ 46点、[4]ロシア 45点、[5]カザフスタン 35点、[6]米国 32点