2016.08.17

世界王者を破った井上智裕(三恵海運)が5位入賞…リオデジャネイロ・オリンピック第3日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 リオデジャネイロ・オリンピック第3日は8月16日、 同市内のカリオカ・アリーナ2で男子グレコローマン2階級が行われ、66kg級の井上智裕(三恵海運)は3位決定戦で敗れ、5位だった。

 井上は初戦の2回戦で2014年世界選手権優勝のダボール・ステファネク(セルビア)にテクニカルフォールで黒星。ステファネクが決勝へ進んだことで敗者復活戦に回り、昨年の世界選手権優勝のフランク・スタエブラー(ドイツ)と対戦して2-2のビッグポイントの差で勝利。3位決定戦へ進んだ。

 しかし、世界選手権7位のシュマギ・ボルクバーゼ(ジョージア)に0-1の僅差で敗れ、メダルを逃した。

 男子グレコローマンはこの日で終了。2階級に出場した日本は、第1日の59kg級・太田忍(ALSOK)が銀メダルを獲得しており、両選手とも入賞を果たした。

 井上選手の試合結果は下記の通り。


 ◎男子グレコローマン

 【66kg級】井上智裕(三恵海運)    5位=18選手出場

3位決定戦 ●[0-1]Shmagi Bolkvadze(ジョージア)

 《試合経過》第1ピリオド、井上は先にパッシブを取られるが、グラウンドの防御は無失点。第2ピリオドの37秒、2度目のパッシブを取られて1失点。1分38秒、パッシブで井上にグラウンドで攻めるチャンスが巡ってきたが、ものにできず。0-1の僅差で銅メダルを逃した。

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敗者復活戦 〇[2B-2]Frank Staebler(ドイツ)

 《試合経過》井上は先にパッシブを取られたものの、しっかりとディフェンスする。第1ピリオドは0-0。第2ピリオド、井上がパッシブを取って攻撃のチャンスを得たが無得点。第2ピリオドの43秒、2度目のパッシブを取られて1失点。グラウンドは耐え、スタンドに戻って反撃を試みるも、ラスト1分過ぎに場外に出されて0-2。しかし、ラスト20秒に胴タックルを決め、最初は場外の1点だったが、チャレンジの末、2点が認められて2-2へ。ビッグポイント差で、昨年の世界王者に勝った。

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2回戦 ●[Tフォール、2:07=0-8]Davor Stefanek (セルビア)

 《試合経過》第1ピリオド、井上は1分21秒にパッシブを取られ、グラウンドの防御へ。そこからがぶり返しを4点、2点、2点と3度決められてしまい、一気に0-8とされてしまった。日本陣営は、4点ではなく2点ではないかとチャレンジするが受け入れられず、チャレンジ失敗の1点が入って0-9で終了。

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1回戦  BYE