※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
昨年の世界王者に逆転勝ちし、ロシア2個目の金メダルを獲得したダビット・チャクビターゼ
第1ピリオドは0-2でリードされていた。しかし、「とても強い相手だが、初顔合わせではない」と手の内は十分に知っていた。2015年欧州大会では破ったこともあり、最後まで勝つことへの気持ちが揺らぐことはなかったもよう。「最後まであきらめないのが私の戦術」と話した。
昨年の世界選手権で自らが出場権を取れず、今年4月の欧州予選で37歳になる2004年アテネ大会金メダルのアレクセイ・ミシンが優勝して獲得した出場枠。ロシア選手権でミシンを破り、その後の合宿でもミシンをしのいでロシアの代表になった。
「優勝」という答えを出してホッとしたところ。前日のブラソフの優勝のシーンは、計量の後で体を休めており、直接は見ていなかったそうだが、「彼が優勝してくれたことと、『次はおまえだ』と声をかけてくれたことが、大きなモチベーションになった」と、チーム・ロシアの団結を強調した。