2016.08.15

太田忍は日本男子グレコローマン最年少のオリンピック・メダリスト、世界選手権は西口茂樹・男子グレコローマン強化委員長

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 リオデジャネイロ・オリンピックで銀メダルを取った男子グレコローマン59kg級の太田忍(ALSOK)は、1993年12月28日生まれで、「22歳7ヶ月17日」でのメダル獲得。これは、1984年ロサンゼルス大会48kg級銅メダルの斉藤育造の「23歳11ヶ月」を下回り、男子グレコローマンでは日本最年少のオリンピック・メダリストとなる。

 では、日本の男子グレコローマン史上、最年少の世界選手権メダリストは? これは、西口茂樹・男子グレコローマン強化委員長で、日体大4年生の時の1987年世界選手権(フランス)62kg級で銅メダルを取り、「22歳1ヶ月」。学生で世界またはオリンピックのメダルを取ったのは、西口委員長しかいない。

 2位は、1962年世界選手権(米国)57kg級で優勝した市口政光で「22歳7ヶ月15日」。オリンピックと世界選手権を合わせると、太田は2日違いで歴代3位だった。

 他に、1970年世界選手権(カナダ)68kg級3位の田上高、1981年世界選手権(ノルウェー)48kg級3位の佐々木文和が、ともに卒業した年に世界選手権のメダルを手にしており、誕生日の関係で22歳の世界メダリストだった。