【リオデジャネイロ展望・男子グレコローマン85kg級】男子グレコローマンのウクライナから20年ぶりの王者なるか

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

ウクライナから20年ぶりのグレコローマン・オリンピック王者を目指すザン・ベレニュク（ウクライナ）

　昨年の世界王者ザン・ベレニュク（ウクライナ）がウクライナの男子グレコローマンから1996年アトランタ大会以来のオリンピック王者を目指す。今年はウクライナ国際大会、欧州選手権、ミロン・トロフィー国際大会（イタリア）と優勝を続けていて好調。

　2014年世界選手権準決勝でベレニュクに土をつけたサマン・タマセビ（アゼルバイジャン）は、昨年の世界選手権でリベンジされて３位。３度目のオリンピックで初のメダル獲得なるか（2008年はイラン国籍）。

　昨年２位のルスタム・アッサカロフ（ウズベキスタン）は、今年の２度の国際大会でメダルを逃すなど調子が出ない。2013・14年アジア選手権、2014年アジア大会の王者であり、アジア・グレコローマンの意地を出せるか。

　昨年の世界選手権10位と不調ながら、他選手が取った出場権を奪取してオリンピック出場を果たすダビット・チャクベターゼ（ロシア）は、2015年欧州大会でベレニュクを破って優勝した実力者。

　2013・14年世界選手権３位、昨年は５位のビクトル・ロエリンツ（ハンガリー）は、７月のスペインＧＰで優勝と力を見せた。ダークホース的な存在と言えよう。

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