※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
共同通信ほかが報じたところによると、国際オリンピック委員会(IOC)は7月19日、世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームがロシアの国ぐるみの不正を認定した問題で、電話による緊急理事会を開催したが、8月5日に開幕するリオデジャネイロ・オリンピックに関する処分などの決定は先送りした。
WADAはロシアの国ぐるみのドーピング隠ぺい問題に関し、リオデジャネイロ・オリンピックとパラリンピックでロシア選手団の全面的な出場禁止を検討すべきだと、IOCと国際パラリンピック委員会(IPC)に勧告した。
ロシアのプーチン大統領は18日、報告の客観性を疑問視し、「スポーツへの政治介入」に当たるとして反発。報告は2014年ソチ冬季オリンピックのドーピング検査所で所長を務めたロトチェンコフ氏だけの証言に基づいており、同氏には「スキャンダルの評判がある」と主張。WADAに「客観的な」情報の提供を求めた。