※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材=増渕由気子)
■男子フリースタイル61kg級優勝・守田泰弘(和歌山クラブ=最優秀選手賞)「職場にすごくお世話になっている。優勝できて、恩返しができた。去年までは和歌山国体のために月の半分は東京で練習をさせてもらっていたが、国体後は基本的に和歌山で練習をしています。平日は仕事のあと、時間を見つけて市内の高校にコーチも兼ねて顔を出しています。
和歌山国体では優勝できず、チームに迷惑をかけてしまった。今回優勝して、その分も恩返しできたかな。今後も国体、全日本選手権と試合はある。この環境で頑張る姿を見せるのは、和歌山県の高校生たちにプラスになると思っているので、そういう面を含めて現役を続けていきたいです」
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■男子フリースタイル70kg級優勝・中村百次郎(日体大助手=敢闘賞)「全日本の大会ではなかなか勝てなかったし、大学でも新人戦の両スタイル優勝はあるものの、そこからずっと優勝できなかった。初めての社会人の大会で不安もあったけど、優勝できてよかった。
3月に大学を卒業して、日体大の助手として大学に残っています。レスリングは学生の時と変わらずに練習しています。秋の国体でしっかり勝てるように、そして最終的には天皇杯(全日本選手権)に向けて調整していきたいです」
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■女子53kg級優勝・入江ゆき(自衛隊=最優秀選手賞)「まだまだです。(5月の全日本選抜選手権の決勝で負けてしまってからは)スピードを生かして攻めのリズムを作ったりと、自分のよさをあらためて知って、そこを伸ばして基本を徹底して練習をしてきました。
練習したことを出す試合にしようと思ったけれども、内容はあまりよくなかった。53kg級に出たのは、特に意味はありません。次は全日本選手権で優勝できるように頑張ります」
![]() 男子フリースタイル70kg級を制した社会人1年目の中村百次郎(日体大助手) |
![]() 苦しみながらも女子53kg級を制した入江ゆき(自衛隊) |