※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=増渕由気子、布施鋼治、伊藤暉、留福、撮影=矢吹建夫)
■男子フリースタイル74kg級・奥井眞生(国士舘大=スーパールーキー山崎弥十朗を破って初優勝)「優勝した瞬間はうれしかったけど あらためて試合内容を振り返ってみると、自分のレスリングを出せなかったことが残念でした。ただ、前回の大会(2015年JOC杯)で負けた山崎選手に勝つことができて、うれしく思います。
山崎選手は実力があり、強いライバルのような存在です。勝利につながった最後の1点は意地で取りました。次のインカレ(全日本学生選手権)でも闘うかもしれない。絶対負けない気持ちを持って臨みたいと思います。世界のレベルは日本以上に高いと思うので、東京オリンピックを目指してしっかり頑張りたいと思います」
■男子フリースタイル86kg級・松本篤史(ALSOK=全日本選手権のV逸を晴らす優勝)「優勝できてホッとしています。練習量が足りない中、苦しい試合展開もありました。オリンピック予選の後は、やりきった感があって、(レスリングは)もういいかな、と思った時期もありましたが、妻の後押しもあったおかげで、もう一度チャレンジすることができました。
レスリングを続けられる環境を決められれば、家族のことも考えながら、ひとつひとつ試合にしっかり勝って、恩返しをしていきたいと思います」
■男子フリースタイル125kg級・ 山本泰輝(拓大=19歳で全日本選手権の初優勝に続き、こちらも初優勝)「今回も優勝できてホッとしています。決勝の相手は、練習では勝てていなかったのですが、試合では初めから攻めることができ、勝てたのでうれしいです。
(この階級の第一人者になった?)そんな感じはまだなく、周りは強い選手ばかり。もっと練習をしていきたいです。今回出場させてもらったオリンピック予選を通じて、タックルで自分から攻めることができるようになってきました。今年1年間は負けることなく優勝し、もっと練習を積んで、東京オリンピックを目指していきたいです。」