2016.05.18

出場選手は少なくとも高い注目度…男子の合宿公開に25社30人が集結(新潟・十日町)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 男子のリオデジャネイロ・オリンピック代表が出そろってから初めての全日本合宿が、5月14日から新潟県・十日町の桜花レスリング場で行われている。

 今回のオリンピックに出場する男子代表は4選手で、フリースタイルは57kg級の樋口黎(日体大)と74kg級の高谷惣亮(ALSOK)、グレコローマンは59kg級の太田忍(ALSOK)と66kg級の井上智裕(三恵海運)。合宿にはこの4選手の階級と1~2階級上の選手が招集されている。

 17日は報道陣に練習を公開。東京から離れた地にもかかわらず、25社から約30人が取材に訪れ、オリンピックへの出場選手は少なくともメダルを量産してきたレスリングへの注目の大きさを感じさせる“盛況”ぶり。

 グレコローマンの西口茂樹強化委員長(拓大教)は「たくさんの報道陣に集まっていただき、選手たちも注目されていることを実感しているのではないか。4人ともメダル獲得の可能性は大いにある。これからの合宿や遠征でさらに実力を上げていき、期待にこたえてくれると思う」と話した。

 公開された午後練習はマット上で2時間行われ、オリンピック代表選手に練習パートナーが次々に挑むなど濃密な練習となった。2度目のオリンピック出場となるフリースタイル74kg級の高谷は特に注目を集め、練習後は質問攻めに。

 高谷は、オリンピックに出場する人数が過去最少となったことに関して、「少しさみしい感じはありますが、ロンドンで取れなかった分、リオで金メダルを取りたい」と話した。

 日本が得意とする最軽量級の樋口は「プレッシャーはありますが、伝統を守りたい」と決意をあらわにしていた。グレコローマンの太田と井上も、ともに「金メダルを取ります」と意気込みを語った。

 合宿は18日まで。6月にはフリースタイルがマケドニア~ポーランドで、グレコローマンはポーランドへの遠征が予定されている。

(文・撮影=保高幸子)

両スタイルそろっての合宿でリオデジャネイロへの再スタート

報道陣の注目を集める連続出場の高谷