※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
オリンピック出場を目指し、世界を駆け巡っていた沖山審判員=今年2月のアジア選手権(タイ)
世界レスリング連盟(UWW)は5月13日までに、リオデジャネイロ・オリンピックを担当する審判員を発表。日本からは、UWW審判委員会インストラクターの斎藤修・日本協会審判委員長のほか、沖山功審判員(香川・香川中央高教)が初選出された。
沖山審判員は東京都八丈島出身で、茨城・霞ヶ浦高時代に同じ八丈島出身の大澤友博監督(現千葉・日体柏高教)に鍛えられ、1984年インターハイ48kg級2位などへ。1986年に同校がインターハイ団体で全国を初制覇し、以後の不滅の金字塔の樹立につながる基礎をつくった。
日体大へ進み、1985年にフリースタイル48kg級で1年生学生王者へ。階級を上げてさらに2度優勝し、1987年アジア選手権(インド)では2位に入った。1987・88年全日本選手権では決勝まで進んだが、ともに佐藤満(現専大コーチ)に黒星。オリンピック出場は逃した。
その後、香川県で教員・指導者となり、審判の道へ。国際審判員になったのは40歳の時(2006年)と遅かったが、2013年にハンガリー・ブダペストで世界選手権デビュー。オリンピック参加を目指していた。
同時に、昨年の世界選手権61kg級で5位に入賞した鴨居正和(自衛隊)らオリンピック選手育成も目指している。(関連記事=2013年世界選手権/関連記事=2016年アジア選手権)
過去の日本人のオリンピック審判員は下記の通り。
年 | 大会 | 参 加 審 判 員 |
2016年 | リオデジャネイロ | 斎藤修、沖山功 |
2012年 | ロンドン | 斎藤修、芦田隆治 |
2008年 | 北 京 | 斎藤修、芦田隆治 |
2004年 | アテネ | 内藤可三、福田耕治 |
2000年 | シドニー | 内藤可三、福田耕治 |
1996年 | アトランタ | 富岡三千男、加藤和三 |
1992年 | バルセロナ | 伴義孝、富岡三千男 |
1988年 | ソウル | 東俊光、沼尻直、伴義孝、富岡三千男 |
1984年 | ロサンゼルス | 東俊光、沼尻直、伴義孝 |
1980年 | モスクワ | (田口美智留、東俊光、沼尻直、伴義孝)=不参加 |
1976年 | モントリオール | 田口美智留、東俊光、沼尻直、伴義孝 |
1972年 | ミュンヘン | 田口美智留、東俊光 |
1968年 | メキシコ | 西出武 |
1964年 | 東 京 | 西出武、猪狩則男、沼尻直、東俊光 |
1960年 | ローマ | 西出武、猪狩則男、林真、風間栄一、東俊光 |
1956年 | メルボルン | 西出武、猪狩則男、林真、三條國雄 |
1952年 | ヘルシンキ | 八田一朗 |