2016.05.14

全日本女子チームが至学館大で合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 リオデジャネイロ・オリンピックの代表内定選手を含む全日本女子チームが5月13日、愛知・大府市の至学館大で合宿をスタートした。

 “世界最強の女子レス軍団”の本拠地だが、全日本合宿をやるのは意外にも初めて。新鮮な気持ち求めることと、合宿では授業の欠席(公欠)が認められないのが普通で、授業があっても多くの選手を練習相手として参加させるために実施した。

 栄和人強化本部長は「至学館へ来るのは初めてという選手もいた。やはり、『緊張する』と言っていた。味の素トレーニングセンターや十日町での全日本合宿とは違った気持ちになっている。逆に、ふだん至学館で練習している学生選手や卒業生も、全日本合宿となるとふだんと違う気持ちになったようだ」と話し、マンネリ感を排除できた効果を説明した。

 今回のオリンピックの内定選手6人は、すべてが至学館の出身。53kg級の吉田沙保里(フリー)は三重・久居高を卒業して至学館大(当時中京女大)へ。48kg級の登坂絵莉(東新住建)、58kg級の伊調馨(ALSOK)、75kg級の渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)は、いずれも至学館高~至学館大と7年間をここですごし(注=伊調は当時の中京女子高付高~中京女大)、現役大学生の63kg級の川井梨紗子と69kg級の土性沙羅は至学館高から一貫して練習している。

 吉田、登坂、渡利は卒業後の現在も至学館で練習している。

 練習は、至学館でやっているふだんの練習そのものの内容。「特別な練習をやっているわけではないことを、他チームの選手に知ってほしい。至学館の練習と意識の高さを知ることで、全体のレベルアップにつながってほしい」と話し、今回のオリンピック選手だけではなく、次代を背負う選手にも多くの収穫を求めた。

 合宿は18日まで行われる。