※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界レスリング連盟(UWW)は5月11日、リオデジャネイロ・オリンピックのアジア予選と欧州予選でドーピング違反者が出たことに伴い、新たな出場枠獲得国を発表した。
3月のアジア予選(カザフスタン)では、下記の選手が陽性反応を示し、順位はく奪となった。
■男子グレコローマン85kg級 Zhanarbek Kenzheev(キルギス)
■女子53kg級 Sumiya Erdenechimeg(モンゴル)
男子グレコローマン85kg級は、予選3位の選手のうち、Zhanarbek Kenzheev(キルギス)に敗れての3位だった Kumari Babita(インド)が出場枠獲得となった。3位決定戦で岡太一(自衛隊)が闘った相手であり、勝っていれば岡が出場枠を手にできた。
女子53kg級は、予選3位の選手のうち、Sumiya Erdenechimeg(モンゴル)に敗れての3位だったKumari Babita(インド)が出場枠を獲得した。
4月の欧州予選(セルビア)では、下記の選手が陽性反応を示し、順位はく奪となった。
■男子フリースタイル65kg級優勝 Magomedmurad Gadzhiev(ポーランド)
■男子フリースタイル65kg級2位 Andriy Kvyatkovskyy(ウクライナ)
■男子フリースタイル125kg級優勝 Allen Zasieiev(ウクライナ)
■男子フリースタイル125kg級2位 Yusup Jalilau(ベラルーシ)
■女子58kg級2位 Oksana Herhel(ウクライナ)
男子フリースタイル65kg級は同予選3位のZurabi Iakobishvili(ジョージア)とDavid Safaryan(アルメニア)の2選手が繰り上がって出場枠を獲得。
このうち、Iakobishvili, Zurabi(ジョージア)は翌週の世界予選第1戦で出場枠を獲得したので、同予選3位だったBorislav Novachkov(ブルガリア)が繰り上がって出場枠を獲得となったが、同選手は世界予選最終戦で優勝して出場枠を取ったので、同予選で3位になった選手のうち、Novachkovに負けての3位だったFrank Molinaro(米国)が繰り上がって出場枠を手にすることになった。同予選で藤波勇飛(山梨学院大)が惜敗した相手。
この繰り上がりにより、米国は男子フリースタイルで全6階級でオリンピック出場となった。
同125kg級は予選3位のLyuben Iliev(ブルガリア)とDaniel Ligeti(ハンガリー)が繰り上がって出場枠を獲得。しかしDaniel Ligeti(ハンガリー)は翌週の世界予選第1戦で2位となって出場枠を獲得した。同予選で“次点”の4位だったのは、欧州予選で繰り上がったLyuben Iliev(ブルガリア)。そこで、5位の2選手のうち、Daniel Ligeti(ハンガリー)に敗れていたAiaal Lazarev(キルギス)が最終的に出場枠を獲得となった。
ウクライナは別の選手が最終予選に出場して優勝、あらためて出場枠を取った。
女子58kg級は、予選3位の選手のうち、Oksana Herhel(ウクライナ)に負けての3位だったCherdivara Esanu(モルドバ)が出場枠を手にした。。