※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
リオデジャネイロ・オリンピックの世界予選最終日は5月8日、トルコ・イスタンブールで男子フリースタイルが行われ、96kg級は2011年世界選手権84kg級3位、元ロシアのアルバート・サリトフ(ルーマニア)が優勝。ロシア選手として立つことのできなかったオリンピックのマットに立つ。
74kg級もロシアから国籍を変えたタイムラス・フリエフ・ナスキデアバ(スペイン)が2位へ。同国男子から2大会ぶりの出場を決めた。2013年からスペインの選手として闘っていた。125kg級2位で出場枠を取ったイブラギム・サイドフ(ベラルーシ)も、2012年までロシアで闘っていた選手。
74kg級の優勝は2014年アジア大会優勝のベクゾド・アブデュラクマノフ(ウズベキスタン)で、同選手は米国のクラリオン大に在籍し、全米学生のオールアメリカに選ばれた選手。
57kg級をスレイマン・アトリ(トルコ)が制し、97kg級2位にクデルブルガ・ドルジカンド(モンゴル)が2位に入って、それぞれ出場枠を獲得。トルコとモンゴルは男子フリースタイル全6階級でリオデジャネイロのマットに立つ。
125kg級は2012年ロンドン・オリンピック120kg級代表のアレクサンダー・コチアニフスキー(ウクライナ)が優勝。同国からは4月の欧州予選でアレン・ザセーフが優勝して出場枠を取っており、ここでウクライナの選手の出場が認められた理由は不明。ザセーフにドーピング違反があった可能性がある。
各階級の成績は下記の通り。
◎男子フリースタイル
【57kg級】
[1]Atli, Suleyman(トルコ)
[2]Rakhmonov, Abbas(ウズベキスタン)
[3]Bienkowski, Krzysztof(ポーランド)
[3]Bilal, Muhammad(パキスタン)
【65kg級】
[1]Novachkov, Borislav(ブルガリア)
[2]Garcia Veranes, Haislan(カナダ)
[3]Habat, David(スロベニア)
[3]Molinaro, Frank(米国)
【74kg級】
[1]Abdurakhmanov, Bekzod(ウズベキスタン)
[2]Friev Naskideava, Taymuraz(スペイン)
[3]Visalimov, Amirkhan(オーストリア)
[3]Brzozowski, Krystian(ポーランド)
【86kg級】
[1]Bi, Shengfeng(中国)
[2]Kim, Gwan-Uk(韓国)
[3]Ianulov, Piotr(モルドバ)
[3]Zvirbulis, Armands(ラトビア)
【97kg級】
[1]Saritov, Albert(ルーマニア)
[2]Dorjkhand, Khuderbulga(モンゴル)
[3]Iskandari, Rustam(タジキスタン)
[3]Yankouski, Ivan(ベラルーシ)
【125kg級】
[1]Khotsianivski, Aleksander(ウクライナ)
[2]Saidov, Ibragim(ベラルーシ)
[3]Chintoan, Rares Daniel(ルーマニア)
[3]Hitender(インド)