2016.05.05

【オリンピック世界予選最終戦・展望(8)】残る強豪はブルガリア、キルギスなど…男子フリースタイル125kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 《大会日程》
5月6日(金) 男子グレコローマン
   7日(土) 女子
   8日(日) 男子フリースタイル


 【男子フリースタイル125kg級】=日本代表・田中哲矢(自衛隊)

 《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得

 2013年(120kg級)から2015年の世界選手権8位以内の選手で出場枠を取れていないのは、ルーマニアと日本(荒木田進謙)だけという状況下で、残る強豪はブルガリア、スロバキア、キルギス、韓国、ベネズエラなどだろう。しいて順位をつけるなら、ブルガリア、キルギスが首ひとつリードか。

 ブルガリアは3月の欧州選手権5位のリュベン・イリエフが、欧州予選3位、世界予選第1戦4位と、いずれもあと一歩のところで逃している。同国には他の選手が見当たらないので、3大会連続で挑んでくる公算が高い。

 スロバキアは昨年の欧州選手権5位、元ロシアのソスラン・ガグロエフが同じく3大会連続で出場すると思われる。欧州予選5位の選手。

 キルギスは2015年アジア選手権優勝のアイアール・ラザレフが、やはり3大会連続で挑んできるはず。アジア予選は3位で、世界予選第1戦も5位に入った選手。韓国は2014年アジア大会3位のナム・キョンイン。2月のアジア選手権で3位に入り、アジア予選5位、世界予選第1戦9位の選手だ。

 パンアメリカンからは、同予選3位のヘッセ・ルイス・フローレス(メキシコ)ルイス・ビベネス(ベネズエラ)が要注意。キューバは、この国にしては珍しく強豪と呼べる選手はおらず、世界予選第1戦に選手を派遣していない。