2016.05.01

【オリンピック世界予選最終戦・展望(2)】2014年世界王者(フランス)が残っている階級…男子グレコローマン85kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 《大会日程》
5月6日(金) 男子グレコローマン
   7日(土) 女子
   8日(日) 男子フリースタイル


 【男子グレコローマン85kg級】=日本代表・角雅人(自衛隊)

《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得

 2014年世界王者のメロニン・ヌモンビ(フランス)がまだ出場枠を取っていない。昨年の世界選手権23位、今年の欧州予選8位、世界予選第1戦12位。33歳という年齢からして、実力が衰えているのか。昨年の欧州大会は98kg級で3位に入っているので、まだ出場枠を取るだけの実力はあると思われる。

 昨年の世界選手権7位のダミアン・ジャニコウスキ(ポーランド)は、2月のハンガリー・グランプリで優勝しているものの、欧州予選20位、世界予選第1戦14位と実力を出せていない。3大会連続で出場するか。

 2015年欧州大会3位で欧州予選3位のメテハン・バサール(トルコ)は、世界予選第1戦をとばし、エネルギーを充電して地元の決戦に挑む。ドイツは昨年の世界選手権9位で世界予選第1戦5位のラムシン・アズズサーか、欧州選手権3位で欧州予選5位のデニス・クドラのどちらが出てくるか。

 2014年欧州選手権3位のアメール・フルスタノビッチ(オーストリア)、3月の欧州選手権3位のロバート・コブリアシビリ(ジョージア)、2015年世界選手権7位のネナド・ジュガイ(クロアチア)は、出場すれば3大会連続での挑戦。いずれも強敵だ。

 アジアからはカザフスタンが強い。アジア予選はアザマト・クスツバエフが出て3位、世界予選第1戦は80kg級世界5位のアシュカト・ディルムカメドフが出てきた(11位)。2014年アジア選手権優勝で2015年アジア選手権2位のヌルスルタン・ツルシノフもいて、だれが出てきても出場枠を狙う実力はある。

 2014年アジア大会2位のリー・セイェオル(韓国)もあなどれないが、予選2大会では不調。今回は昨年の世界選手権代表で2月のアジア選手権3位のパク・ジンスンが出てくるか。

 パンアメリカンからは、キューバに候補が3選手ほどいる。だれが出てきても要注意選手。