※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
オリンピックの出場枠獲得レースは大詰めを迎え、5月6日(金)~8日(日)にトルコ・イスタンブールで行われる世界予選最終戦を残すのみとなった。男子は各階級17の枠が決まり(女子は16枠)、残る枠は2枠。決勝進出選手のみが出場枠を獲得できる世界予選最終戦の行方をさぐった。
《大会日程》
5月6日(金) 男子グレコローマン
7日(土) 女子
8日(日) 男子フリースタイル
【男子グレコローマン75kg級】=日本代表・鶴巻宰(自衛隊)
《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得 階級を下げてオリンピックを目指すセルクク・セビ(トルコ)。顔写真は鶴巻宰(自衛隊)
2014年世界選手権で2位に入ったクロアチアが出場枠を取れないでいる。欧州予選には昨年の世界選手権7位のボゾ・スタルセビッチが出場して3位、世界予選第1戦には2014年世界2位のネベン・ジュガイが出場して13位。どちらが出てきても、有力選手と考えられる。
欧州からは、他に2015年欧州大会3位のドミトリ・ピシュコフ(ウクライナ)、欧州予選8位のフロリアン・ネウマイアー(ドイツ)、または世界予選第1戦4位のパスカル・エイセレ(ドイツ)があなどれない。
アジアからはキルギスが要注意。アジア予選3位のアタベク・アジスベコフ、または昨年の世界選手権80kg級5位で世界予選第1戦8位のサマト・シルダコフが候補。2015年アジア選手権2位でもあるアジスベコフが、世界予選第1戦をはさんで出てくるのではないか。
パンアメリカンからは、世界予選第1戦で屋比久翔平を破ったフアン・アンヘル・エスコバル(メキシコ)が、パンアメリカン予選(3位)、世界予選第1戦(9位)に続いて挑んでくるだろう。