※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材=池田安祐美)
■65kg級・前田翔吾(クリナップ)「本当に申し訳ないです、としか言えないです。(足を引きずっていたようだが)いえ…、特に何もなく万全な状態でマットに上がらせてもらいました。気持ちはカザフスタン(アジア予選)から常に高く持ってやってきたんですけど、できなかった。飛び込む勇気がなかった。絶対攻めようと心に決めていたのに、できませんでした。
(自力オリンピックが消滅したが)自分ができることを、今、しっかりやっていきたいと思います。すみませんでした」
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■86kg級・松坂誠應(日体大)「足を取られてから、国内だったらいつも切れていたんですけど、海外の選手だと取られてから粘り強かった。足を取られてからのディフェンスの粘りはある程度、自信を持っていた。それでも取られてしまった。相手のペースで試合が進んでしまった。(これで完全にリオ・オリンピックはなくなったが)学生の試合が続くので、それをしっかり集中して、国内では負けないようにしたい」
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■97kg級 山口剛(ブシロード)「一歩踏み込むという課題は克服できた。2試合目のウズベキスタン戦は、自分から取りに行った結果、カウンターで投げられてしまって、そこから流れを持っていかれてしまった。自分で取りに行くのはできたので、あと一歩詰めが甘かった。一つのタイミングで流れが変わってしまったので、勝負どころで勝ちきれなかったのが反省です。
(敗者復活戦の韓国選手は)お互い2013年から合宿をやったりして手の内を知り尽くしている相手でした。警戒しながら攻めきれない自分がいました。セコンドからも『取りに行け』って聞こえていたので、やらなくてはと思いましたが、指示通り動けなかった。数少ないチャンスが回ってきたんですけど、勝ち切れなくて情けなく思います。
トルコ(最終予選)も自分が代表として行きます。間が2週間しかないけど、自分から取りに行くレスリングを試合の最初からしたいと思います」
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■125kg級・山本泰輝(拓大)「タックルを取って(グラウンドで)返せて4点を取れて、安心してしまった部分があった。松永(共広)コーチに『組み合うな』と言われていたのに、組み合って投げられてしまった。タックルしか攻めがないので、くっつくより離れていた方が攻めることができるのに、くっついてしまった。
カザフスタン(アジア予選)よりは、少し成長できたかなと思う。相手にくっつかなければ、勝てたかなと思ったので、悔しいです。トルコは2番手の選手が行くので、もし代表権を取ってきたら、その選手に勝てばいいので、もっと練習していきたいです」