※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材=池田安祐美)
■75kg級 屋比久翔平(日体大)「調子自体は悪くなくて、1回戦は動きがよかった。2回戦は最初に崩された時のミスが負けにつながった。あれがなければ、もっとやれたのかなと思ったけど、これが実力です。後半勝負に持ちこんだけど、世界レベルになってくると、6点も取られたら追いつけない。前(アジア予選の初戦)と同じことになってしまった。
トルコの最終予選(5月6~8日)は鶴巻先輩(宰=自衛隊)が行きます。人に頼ることになってしまったが、まだわずかとはいえチャンスが残っているので、モチベーションを高く持っていたい。鶴巻先輩が出場枠を取ってきたら、しっかり勝って、オリンピックに行けるように練習したい」
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■85kg級・岡太一(自衛隊)「(あと少しというところまで行ったが)出場枠を取れなかったのでダメですね。(コーションポイントが多く)テクニカルポイントが取れなかったのがダメでした。テクニカルポイントが取れたらよかったんですが、今回は、結果にこだわろうと思って、勝てば何でもいいと思ってやった。
今回が(予選に出場する)最後のチャンスだったので、試合が終わった瞬間は『終わったなぁ…』と思った。悔しいですけど、トルコの最終予選には自衛隊の鶴巻先輩や後輩の角(雅人)が出場するので、頑張ってもらいたいです」
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■98kg級・斎川哲克(栃木・足利工高教)「自分の課題である海外選手に対するグラウンドの対応が、まだものにできてなかった。チャンスの場面もあったのに返せなかった。グラウンドの守りも、自信をもって守れたら試合の流れも違ってくるのかなと思った。
高校教師が仕事ですが、年末から学校の方で練習の環境面を整えてもらいまして、僕の授業はすべて長島先生(偉之=斎川の高校時代の恩師)が担当してもらえることになった。全日本合宿などには必ず参加して、準備してカザフスタンのアジア予選と今大会に向けて仕上げてきた。現役最後の年だと思っているので、思いつめずに開き直ってやっていきたい」
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■130kg級・園田新(拓大)「初戦の相手は、前やった時よりも前に出られた。いつも西口先生(茂樹=強化委員長)に教えてもらっていることが少しできた。いいところもあったので、少しだけ強くなった感覚でした。けれども、敗者復活戦(そり投げ一発でフォール負け)みたいな試合が僕には多いので、そういうのをなくしていかないと、オリンピックなんてない。
もうトルコ(最終予選)まで時間がないので、日本に帰って自分ができることをやり切って、トルコは悔いのない大会にしたい。日本代表として、日本の税金を使っているので、レスリングをさせてもらっているというありがたさを感じながら、応援してくれる皆さんのためにも結果を出して期待に応えたいです」