※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
4月17日にセルビア・ズレニャニンで行われたリオデジャネイロ・オリンピックの欧州予選最終日で、日本がこのあと出場枠を目指す男子グレコローマン98kg級は、2014年世界選手権8位のアルド・アルサール(エストニア)と、2月のハンガリー・グランプリ3位のアダム・バルガ(ハンガリー)が出場枠を獲得した。
出場枠を逃した強豪選手は下記の通り。
■センク・イルデム(トルコ)=2015年欧州大会3位/2016年欧州大会3位
■ティモフェジ・ゼイニチェンコ(ベラルーシ)=2012年オリンピック96kg級5位/2015年欧州大会5位
■シャルバ・ガダバーゼ(アゼルバイジャン)=2013年世界選手権96kg級3位/2015年ゴールデンGP決勝大会優勝
大会間隔と地理的な問題で、これらの選手が今月22~24日の世界予選第1戦(モンゴル・ウランバートル)へ参加するかどうかは微妙。17日にセルビアで試合をして22日にモンゴルで試合に出るのは無理があると思われ、2番手が出てくるのではないか。
【男子グレコローマン98kg級・展望】=日本代表・斎川哲克(栃木・足利工高教) 斎川哲克(栃木・足利工高教)
パンアメリカンはキューバとペルーが出場枠を獲得済み。残る米国、コロンビアなどの国はやや落ちる。
アジアからは、2015年アジア選手権3位のマルグラン・アッセンベコフ(カザフスタン)が最大の難敵で、他の選手は横一線状態。国籍を変えた元世界王者のイブラヒム・アブデルファタ・モハメド(バーレーン)はどうか。
欧州からは、2014年世界選手権3位のセンク・イルデム(トルコ)が獲得できていないが、欧州予選からの連戦はないと思われる。線上の国からは2番手の参加が予想される。