※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
4月17日にセルビア・ズレニャニンで行われたリオデジャネイロ・オリンピックの欧州予選最終日で、日本がこのあと出場枠を目指す男子フリースタイル97kg級は、昨年の世界選手権19位のラドスラフ・バラン(ポーランド)と、同8位のイブラヒム・ボルクバシ(トルコ)が出場枠を取った。
出場枠獲得を逃した主な強豪選手は下記の通り。
■イワン・ヤンコウスキ(ベラルーシ)=2014年欧州選手権3位 / 2016年欧州選手権2位
■エリク・シール(ドイツ)=2016年欧州選手権3位
■エグゾン・シャラ(アルバニア)=2014年世界選手権6位(繰り上げ)
大会間隔と地理的な問題で、これらの選手が今月22~24日の世界予選第1戦(モンゴル・ウランバートル)へ参加するかどうかは微妙。ドイツは昨年の世界選手権7位のステファン・ケレールの出場が考えられる。ベラルーシ、アルバニアには強い代役選手はいない。
【男子フリースタイル97lg級・展望】=日本代表・山口剛(ブシロード)
《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得 山口剛(ブシロード)
パンアメリカンからは米国、キューバ、ベネズエラが抜けており、注意選手は2015年パンアメリカアン大会2位で予選3位のアージュン・ギル(カナダ)くらい。
アジアからは、2014年にアジア選手権優勝・世界選手権7位・アジア大会3位の実勢を持つクデルブルガ・ドルジカンド(モンゴル)が、アジア予選3位に終わって残っている。
欧州からは昨年の世界選手権7位のステファン・ケレール(ドイツ)が要注意だが、昨年7月のジオルコウスキ国際大会(ポーランド)8位、今年2月のメドベジ国際大会(ベラルーシ)10位など、“強豪”とは言い難い選手。欧州選手権2位のイワン・ヤンコウスキ(ベラルーシ)が欧州予選からの連戦で出てくるか。