※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
4月16日にセルビア・ズレニャニンで行われたリオデジャネイロ・オリンピックの欧州予選第2日で、日本がこのあと出場枠を目指す男子グレコローマン85kg級は、2004年アテネ・オリンピック王者のアレクセイ・ミシン(ロシア)と、3月の欧州選手権8位のニコライ・バイラコフ(ブルガリア)が出場枠を取った。
出場枠を逃した強豪は下記の通り。
■メロニン・ヌモンビ(フランス)=2014年世界選手権優勝 / 2015年欧州大会3位
■ダミアン・ヤニコウスキ(ポーランド)=2015年世界選手権7位 / 2016年ハンガリーGP優勝
■ネナド・ズガイ(クロアチア)=2015年世界選手権8位
■メテハン・バサール(トルコ)=2015年欧州大会3位 / 2015年欧州大会3位
■ロバート・コブリアシビリ(ジョージア)=2016年べービ・エムレ国際大会優勝 / 2016年欧州大会3位
■デニス・クドラ(ドイツ)=2015年U-23欧州大会優勝/2016年欧州大会3位
大会間隔と地理的な問題で、これらの選手が今月22~24日の世界予選第1戦(モンゴル・ウランバートル)へ参加するかどうかは微妙。フランス、クロアチア、トルコは、別の選手の出場なら、戦力がやや落ちる。
ポーランドは3月の欧州選手権3位のタデウス・ミチャリク、グルジアは2012年ロンドン・オリンピック84kg級2位のウラジーミル・ゲゲシーゼ、ドイツは2014年世界選手権5位のラムシン・アジズサーが強く、最初からモンゴル決戦に照準を合わせている可能性が考えられる。
【男子グレコローマン85kg級・展望】=日本代表・岡太一(自衛隊)
《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得 岡太一(自衛隊)
アジアで残っている国では、カザフスタンが要注意。2014年アジア選手権優勝で2015年アジア選手権2位のヌルスルタン・ツルシノフ、3月のアジア予選3位のアザマト・クスツバエフのどちらが出てきても、出場枠を引き寄せる実力はありそう。2014年アジア大会2位のリー・セイェオル(韓国)もあなどれまい。
欧州からは、2012年ロンドン・オリンピック84kg級2位のウラジーミル・ゲゲシーゼ(ジョージア)、3月の欧州選手権3位のタデウス・ミチャリク(ポーランド)、2015年欧州大会3位で昨年の世界選手権9位のラムシン・アジズサー(ドイツ)らの出場が予想され、壁となりそう。