※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
4月16日にセルビア・ズレニャニンで行われたリオデジャネイロ・オリンピックの欧州予選第2日で、日本がこのあと出場枠を目指す男子グレコローマン75kg級は、3月の欧州選手権優勝のズラビ・ダツナシビリ(ジョージア)と同2位のビクトル・ネメス(セルビア)の2選手が順当に出場枠を取ってくれた。
出場枠を逃した主な強豪は下記の通り。
■ラスロ・ザボー(ハンガリー)=2016年欧州選手権3位
■カラペト・チャリャン(アルメニア)=2013年世界ジュニア選手権74kg級優勝 / 2016年欧州選手権3位
■ボゾ・スタルセビッチ(クロアチア)=2014年世界選手権80kg級5位 / 2015年世界選手権7位
大会間隔と地理的な問題で、これらの選手が今月22~24日の世界予選第1戦(モンゴル・ウランバートル)へ参加するかどうかは微妙。
アルメニアは、2014年世界王者のアルセン・ジュルファラキャンが1月のベービ・エムレ国際大会(トルコ)で優勝している。世界予選第1戦へ照準を合わせているのではないか。クロアチアも、2014年世界選手権2位で3月の欧州選手権5位のネベン・ズガイが出場してくることが予想される。
この予選ではウクライナからニコライ・ダラガンが出て出場枠を取れなかったが、世界予選第1戦には2015年欧州大会3位で2月のウクライナ国際大会を制したドミトリ・ピシュコフが出てくると思われる。
【男子グレコローマン75kg級・展望】=日本代表・屋比久翔平(日体大)
《出場枠獲得状況》=青が出場枠を獲得
屋比久翔平(日体大)
パンアメリカンからは強豪が抜けている。しいて挙げるなら、2014年世界選手権で8位に入ったフアン・アンヘル・エスコバル(メキシコ)が要注意か。
アジアからは、2015年アジア選手権2位で3月のアジア予選3位のアタベク・アジスベコフ(キルギス)が手ごわい存在。
欧州からは、2014年世界王者のアルセン・ジュルファラキャン(アルメニア)、2014年世界選手権2位で3月の欧州選手権5位のネベン・ズガイ(クロアチア)、2015年欧州大会3位のドミトリ・ピシュコフ(ウクライナ)の壁が予想される。