※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
リオデジャネイロ・オリンピックへ向け、残り2回の予選にかける男子チーム。世界4地区で行われる第2次予選は、パンアメリカンとアジアが終了し、世界予選第1戦(4月22~24日、モンゴル・ウランバートル)に出場するおおまかな出場国が読めてきた。
欧州予選(4月15~17日)でどの国が抜けるかによって顔ぶれが変わってくるが、日本が挑む男子8階級(フリースタイル4階級、グレコローマン4階級)の現段階での情勢をさぐった。
◎男子フリースタイル
【65kg級】 主要大会成績と出場枠獲得状況(青が出場枠獲得国)
アジアからは元ロシア世界選手権代表のアダム・バティロフ(バーレーン)、昨年の世界選手権11位のキム・ユソン(北朝鮮)が手ごわそう。
欧州は現段階で、2014年世界選手権5位で今月の欧州選手権2位のムスタファ・カヤ(トルコ)、ロシアから国籍を変えた昨年の世界選手権7位、3月の欧州選手権70kg級優勝のマゴメドムラド・ガジエフ(ポーランド)らが残っている。欧州予選で抜けることができるか。
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【86kg級】 主要大会成績と出場枠獲得状況(青が出場枠獲得国)
キューバの独走が続いていたパンアメリカンからは、2012年ロンドン・オリンピック84kg級7位のジェイコブ・ハーバート(米国)が要注意。
アジアからは、2014年アジア大会3位のウミジョン・イスマノフ(ウズベキスタン)とキム・クォンウク(韓国)の2選手が残っている。アジア予選には出てこなかったが、2014年世界選手権7位のナレシュ・クマール(インド)が出てくるか。
欧州からは、2013年世界選手権84kg級優勝のイブラギム・アルダトフ(ウクライナ)には欧州予選で抜けてほしいところ。昨年の世界選手権は7位で、3月の欧州大会は3位と実力は十分。
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【97kg級】 主要大会成績と出場枠獲得状況(青が出場枠獲得国)
パンアメリカンからは米国、キューバ、ベネズエラが抜けており、注意選手は2015年パンアメリカアン大会2位で予選3位のアージュン・ギル(カナダ)くらい。
アジアからは、2014年にアジア選手権優勝・世界選手権7位・アジア大会3位の実勢を持つクデルブルガ・ドルジカンド(モンゴル)が、アジア予選3位に終わって残っている。
欧州で残っている選手には、ずば抜けた選手はいない。
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【125kg級】 主要大会成績と出場枠獲得状況(青が出場枠獲得国)
アジアからは、予選3位に終わった2015年アジア選手権優勝のアイアール・ラザレフ(キルギス)とデン・チウェイ(中国)が再度、出場枠を狙って出場するか。
欧州は、ウクライナが残っていて、候補2選手がいる。昨年の欧州大会2位のアレクセイ・シェマロフ(ベラルーシ)も欧州予選で抜けてほしい選手だ。