※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロシアほかのメディアが報じたところによると、同国レスリング協会のミハイル・マミアシビリ会長は3月23日、ロシアのタス通信に対し、自身の「ロシアのレスリング代表チームの数十人に陽性反応が出ている」との発言を、「レスリングではなく、他の競技を合わせた人数という意味」と話した。
同会長はレスリングで2人、今年1月から禁止薬物となったメルドニウムに対して陽性反応を示した選手がいたことを明らかにした一方、「(代表)チームに数十人の陽性反応の選手がいる」(ロイター通信は“There are tens of positive tests in the team”と英訳)とも発言していた。
主要メディアは、テニスのマリア・シャラポワなど少なくともロシアの16選手で違反が発覚していることを報じており、同会長の発言はこうした事実を言ったものと思われる。
22日の世界のメディアは、一斉にロシア・レスリング選手がリオデジャネイロに出場しない可能性を報じた。ロンドン発の共同通信は、世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は、ロシアの有力選手2人が禁止薬物に陽性反応を示したことについて、「ロシア選手がいかにドーピングを避けてきたか知っているので不愉快であり、驚かされた」とコメントしたことを伝えた。