※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
カザフスタンへ向かった第1陣。左から3人目が樋口黎(日体大)
同級は初日の18日に行われる。樋口の減量がきついため、本隊より1日早く出発させてもらうことにし、松永共広コーチ(日本協会専任コーチ)らとともに向かった。樋口は「体重を落とす時間をしっかりいただけたことに感謝し、その分、しっかりと調整して出場枠を取ってきたい」と、期待を受け止めた。
全日本チャンピオンに輝いてからの約3ヶ月間、「100パーセント、いや120パーセントの練習ができました。大きなけがもなく順調にきています。気を抜かずに頑張りたい」と言う。
この階級は2月のアジア選手権(タイ)で優勝したトマール・サンディープ(インド)が強豪の北朝鮮選手を破って優勝、一気に飛び出てきた状況だ。しかし、北朝鮮戦ほかをビデオで見て研究にも余念がなく、「闘い方をしっかり把握しています」と自信を見せた。
松永コーチは「いよいよ始まる。覚悟を決めてやるだけ。選手が最高の状態で試合ができるよう、全力でやりたい」と気合を入れ、樋口に関しては「1日早く行かせてもらうので、絶対に結果を出さなければならない」と語気を強めた。
男子フリースタイル・チームはこの3ヶ月間、けがや結膜炎などに襲われたりもしたが、最悪は脱し、いいコンディションで試合に臨めそうだという。
マルチサポート・チームからの映像も受けており、出場してくる選手の手の内も研究済み。「それにとらわれすぎてしまうと、他の技を出された時に対応できなくなるが、最低限度のことを知っておくことは必要。しっかりサポートしてもらっているので、期待にこたえたい」と話した。
15日に樋口以外の12選手とコーチ陣が出発する。