2016.03.14

【オリンピック・アジア予選/展望(11)】本命なき闘いへ…男子グレコローマン85kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 《大会日程》
3月18日(金)  男子フリースタイル57・74kg級/男子グレコローマン59・85kg級/女子53・69kg級
    19日(土) 男子フリースタイル65・97kg級/男子グレコローマン75・130kg級/女子58・75kg級
    20日(日) 男子フリースタイル86・125kg級/男子グレコローマン66・98kg級/女子48・63kg級

《日本選手団》 / 《日本代表選考方法》


 《男子グレコローマン85kg級展望

 【出場枠獲得済みの国】ウズベキスタン、イラン

 【状況】
 ウズベキスタンとイランが抜け、もうひとつの強豪のカザフスタンはエース級の選手が出てこない(負傷?)。ずば抜けた「本命」がいない状況となった。

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 【カザフスタン】
 2014年アジア選手権を制した選手ではなく、85kg級ではこれといった成績のないアザマト・クスツバエフ(23歳)が正エントリー。控えに2月のアジア選手権は8位のクセイン・ムトソルゴフ(21歳)がエントリーしている。果たして上位進出なるか。

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 【キルギス】

 2014年アジア選手権80kg級優勝のヤナルベク・ケンイーフ(30歳)が、2月のアジア選手権で優勝。この階級でも通じる実力を証明した。2002年からシニアで闘っている息の長い選手で、2004年アテネ・オリンピック出場、2005年世界ジュニア選手権優勝などキャリアを持つ選手だ。

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 【韓国】
 2012年ロンドン・オリンピック代表のリー・セウェオル(25歳)がオリンピック連続出場を目指す。2014年アジア大会(2位)以来の大舞台で、実力はどうか。2010年アジア大会でも2位で、大舞台には強い選手かもしれない。

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 【中国】
 2014年アジア大会3位のペン・フェイ(24歳)がエントリー。昨年のアジア選手権は7位、世界選手権は16位で、今年2月のハンガリー・グランプリは11位と、やや伸び悩んでいる感じはあるが…。

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 【その他】
 インドハープリート・シン(23歳)は80kg級で闘っており、2月のアジア選手権も80kg級に出て3位。いきなり85kg級で通じるものかどうか。イラク、タイはさほど特筆すべき選手ではない。

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 《エントリー選手》
カザフスタン、キルギス、韓国、中国、インド、イラク、タイ、日本