2016.03.08

男子両スタイルの全日本チームが予選前最後の合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 リオデジャネイロ・オリンピックのアジア予選(3月18~20日、カザフスタン・アスタナ)の日本代表を含む男子両スタイルの全日本チームが3月7日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。カザフスタンへ向けて出発するまで(14日と15日)、最後の調整に入った。

 練習は報道陣に公開された。オリンピックがかかる決戦前ということで通常より多い報道陣が集まり、緊迫感も増してきた。

 練習前、男子グレコローマンの西口茂樹強化委員長(拓大教)と男子フリースタイルの和田貴広強化委員長(国士舘大教)は選手に対し、いい組み合わせを願うことのないよう呼びかけた。「いい組み合わせを求めた段階で負け。メダルが目標なら、どこで闘っても勝たなければならない」(和田委員長)と、優勝を目指す積極的な気持ちを求めた。

 西口強化委員長は「グレコローマンの場合、選手が『勝てないんじゃないかな』という疑心暗鬼的な気持ちを持っているのが現実。専門家を入れてメンタルトレーニングも実施している」と、精神面の強化をやっていることを強調した。

 和田委員長は「外国で国際大会に出場して実戦経験を積むより、国内で体力づくりを中心にじっくり鍛えることを優先してやってきた」と、日本代表決定からここまでを振り返り、その成果を予選にぶつける。

6面マットをフルに使って行われた

71kg級全日本王者の永田克彦(レッスルウィン)が参加し、75kg級日本代表の屋比久翔平(日体大)と壮絶スパーリング