2016.02.29

タレント発掘・育成コンソーシアム事業報告(9)「国内育成プログラム 第2回女子カデット世代育成キャンプ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

JWF タレント発掘・育成コンソーシアム


 2016年1月15日(金)~1月17日(日)の期間、タレント発掘・育成コンソーシアムの一環にて、第2回女子カデット世代育成キャンプを至学館大学において実施した。本キャンプは、女子カデット世代の優秀なタレント17名(中学生5名、高校生12名)を対象に、高品質な機会を提供した。

※タレント発掘・育成コンソーシアムの受託概要については、下記をご参照ください。

https://wrestling-spirits.jp/2015/05/26/69916/

 第1回女子カデット世代育成キャンプにおけるマット練習では、世界で勝つために必要となる基本スキルの習得に注力したプログラム構成にて展開した。本キャンプにおいては、これまでの育成プログラムにて習得したスキルの習熟度を確認する実践機会として位置付けており、オリンピック金メダリストや世界選手権、世界ジュニア選手権等のメダリストが多数所属している至学館大学を育成プログラム実施拠点として選定した。

 マットトレーニングにおいては、至学館高等学校、至学館大学、至学館大学OG選手ら現役の日本代表選手等を相手に、スパーリングを中心としたメニューを行った。

 マット練習後には、担当コーチより、各選手へのスキル的要素、体力的要素に関してフィードバックが行われた。高いレベルの相手とトレーニングすることで、課題を抽出し、改善に繋げることがタレントのステップアップには求められるため、有意義な機会を創出できた。

 今後も、本プログラムの内容やタレントの適応を評価したうえで、さらに洗練された育成プログラムを開発していくことが肝要となる。

 本プログラムにおいては、大学のトップ選手や現役の世界チャンピオンといったメンバーを相手に徹底した実践トレーニングを行ったことに加え、同メンバーが普段行っているフィットネストレーニングを経験することができた。本プログラムにて、世界のトップと競う中で、タレントそれぞれが現在の課題を抽出することに繋がったことは、大きな成果であった。

 また、今回参加したタレントに対してキャンプ前に行ったヒアリングによると、大学等でのトレーニング機会が少ないという実情があった。女子カデット世代にとって、世界のトップとのトレーニング機会を得たことはもちろん、トップ選手と生活を共にすることで食事の摂り方や大学の施設等を見学することで得た知見も大きかったと考える。

 今回の国内育成プログラムを開催するにあたり、プログラム実施環境を提供いただいた至学館大学及び至学館大学レスリング部の皆様、コーチ、スタッフの方々に多大なご尽力をいただいた。ここに記して、深く感謝申し上げたい。

フィットネストレーニングの様子(1)

フィットネストレーニングの様子(2)

マット練習の様子(1)

マット練習の様子(2)

志土地翔大コーチによるコーチング

世界トップレベルの選手がそろう環境にてプログラムを実施