※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
3位決定戦、一時は5-1とリードした多胡島伸佳(早大)だが、最後はメダルに手が届かず
乙黒は1回戦で昨年2位のベフナム・エフサンプール(イラン)に敗れたあと、敗者復活戦でインド選手にテクニカルフォール勝ち。3位決定戦で2014年アジア大会5位のツブシンツルガ・ツメンビレグ(モンゴル)に4-9で敗れた。
多胡島は1回戦で元ロシアのアダム・バティロフ(バーレーン)と対戦。0-7で敗れた。敗者復活戦を不戦勝で勝ち上がったあとの3位決定戦は、1月のタクティカップ(イラン)優勝のムハマド・ナデリ(イラン)に逆転負けし、メダルに手が届かなかった。
86kg級の松坂誠應(日体大)は1回戦でトルクメニスタン選手に快勝したあと、2回戦で2012年ロンドン・オリンピック84kg級3位のエフサン・ラシュガリ(イラン)に黒星。敗者復活戦で2014年世界選手権5位のアズラン・カヒゼ(カザフスタン)にも敗れ、3位決定戦に進めなかった。125kg級の田中哲矢(自衛隊)は初戦の2回戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
国別対抗得点は5階級を制したイランが73点をマークして優勝。2位がモンゴル(63点)、3位はカザフスタン(56点)。
日本は4選手が5位入賞を果たして6位。男子グレコローマンに続いてメダルを取ることができなかった。1954年から4年に1度行われているアジア大会と、1981年にスタートしたアジア選手権を通じ、メダルを取れなかったことは史上初めて。
各選手の成績は下記の通り。
◎男子フリースタイル
【61kg級】乙黒圭祐(山梨学院大) 5位=11選手出場
3決戦 ●[4-9]Tuvshintulga Tumenbileg(モンゴル)
《試合経過》第1ピリオド、乙黒はアンクルピックで2点を先制される。グラウンドでもつれた展開は両者2点。第2ピリオド、乙黒のタックルはかわされて2-6。警告を相手に与えて1点を取ったが、そのあと場外逃避を取られて1失点。逆に場外逃避の1ポイントを取り、4-7で相手は2個の警告。終了間際に攻めてたが、タックルをかわされて4-9となった。
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敗復戦 ○[Tフォール、1:33=10-0]Aware Rahul Balasaheb(インド)
《試合経過》第1ピリオド、乙黒はタックルを仕掛け、もつれながらも粘り強く攻めて2点。グラウンドで2点。さらにテークダウンを取り、アンクルホールドで10-0とした。
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1回戦 ●[Tフォール、3:52=4-15]Behnam Eshagh Ehsanpoor(イラン)
《試合経過》第1ピリオド、乙黒が相手の左足へのタックルで1点を先制。しかし、テークダウンを取られて2-2。もつれて技をかけあった展開は、乙黒が2点、最後にバックを取った相手が1点を獲得。第2ピリオド、タックルでテークダウンを奪われた乙黒は、足首をがっちり決められ、アンクルホールド5回転。4-15とされた。
【70kg級】多胡島伸佳(早大) 5位=13選手出場
3決戦 ●[7-10]Mohammad Sattar Naderi(イラン)
《試合経過》開始早々、場外へ出された多胡島だが、テークダウンを取り、ニアフォールへ追い込んで4-1。さらに場外ポイントを取って差を広げたが、場外を2度取られて5-3。第2ピリオドも場外ポイントを取られたが、テークダウンを奪って7-4。しかしテークダウンを2度許し、7-8と逆転された。再逆転をかけたタックルはかわされ、7-10で試合終了。
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敗復戦 ○[不戦勝]Batyr Borjakov(トルクメニスタン)
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1回戦 ●[0-7]Adam Batirov(バーレーン)
《試合経過》第1ピリオド、多胡島がテークダウンを取りかけたが、相手のうまい身のこなしで乗られ、さらにニアフォール、アンクルホールドで6点を失う。第2ピリオド、タックルを受けて場外に出され、0-7とされた。
【86kg級】松坂誠應(日体大) 7位=15選手出場
敗復戦 ●[3-8]Aslan Kakhidze(カザフスタン)
《試合経過》第1ピリオド、松坂はテークダウンを2度取られ、またさきでも失点。0-6へ。第2ピリオド、片足タックルで場外へ出して反撃。さらにテークダウンを取って3-6と反撃したが、終盤に2点を取られ、追いつけなかった。
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2回戦 ●[2-10]Ehsan Naser Lashgari(イラン)
《試合経過》第1ピリオド、松坂がテークダウンを許して2失点。第2ピリオド、バックを取られてローリングで回され0-6。さらにテークダウンを奪われる。タックルをかわして2点を返したものの、終盤、もつれて2点を取られてしまった。
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1回戦 ○[Tフォール、2:07=10-0]Selimmuhammet Muhadyyev(トルクメニスタン)
《試合経過》第1ピリオド、松坂が相手を振ってバックを取り、ローリングで4-0。もう一度、テークダウン~ローリングで8-0へ。最後に片足タックルで2点を加えた。
【125kg級】田中哲矢(自衛隊) 14位=14選手出場
1回戦 ●[Tフォール、1:12=0-12]Aiaal Lazarev(キルギス)
《試合経過》第1ピリオド、田中が場外に出され、警告を課せられての1失点。バックを取られたあと、横崩しで体を4度傾けられ、11-0。日本陣営は体が元に戻っていないとしてチャレンジ(ビデオチェック要求)したが認められす、12-0となった。
※敗者復活戦へ回れず