※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
イランの女子レスリングが、新たな一歩を踏み出した。イラン・レスリング協会は、レスリングにおいて、初めて給与の出る“プロ”の女性コーチを誕生させた。
“専任コーチ”に指名されたのは、ベルト・レスリングで2人、グラップリングで3人。14~15日にテヘランで行われた「タクティ・カップ」の最中、イラン・オリンピック委員会のキオマース・ハシェミ会長も同席する中で任命式が行われた。
イランは女性の肌の露出を禁止しており、長い間、女子レスリングは認めていなかった。国際オリンピック委員会(IOC)の目指す男女平等の理念のもと、世界レスリング連盟(UWW)はイランに女子の採用と振興を働きかけ、最近、ベルトレスリングとグラップリングで女子選手が誕生し、国際大会にも参加している。