※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロンドン・オリンピック決勝で闘うイブラヒム・カラム(エジプト)
カラムはアフリカ選手権での優勝などを経て、2002・03年の世界選手権で2位に入賞。アテネ・オリンピックでは、エジプトの選手としては76年ぶりにオリンピックを制する快挙を成し遂げた。アフリカのレスリング史上に残る選手。
その後、日本で総合格闘技に挑むなどもしたが、2008年北京オリンピック、2012年ロンドン・オリンピックにも出場。ロンドンでは84kg級で2位となり、リオデジャネイロ・オリンピックで4大会連続出場を目指していた。
ドーピング検査による居場所情報提出義務とは、大会以外でのドーピング検査を目的に、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)などが指定した選手に課せられる。指定された選手は、居住地や練習場所、出場する大会を報告する義務を負い、この時間に検査官が訪問し、居場所情報が正確でなかったり、検査できなかったりした場合は違反とみなされる。18ヶ月間に3度違反すると処分の対象となる。