2015.12.25

吉田沙保里選手がALSOKを退社、「新たな挑戦でリオに挑む」

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

ALSOKの青山幸恭社長と吉田沙保里選手がは12月24日、都内の本社で会見し、吉田選手が年内いっぱいで同社を退社することを発表した。「新たなチャレンジ」がその理由で、しばらくの間、フリーの立場でレスリング活動を続ける。練習拠点は現在と同じ至学館大。

 吉田選手は「これまで10年間、多大なるサポートをしてくださり、応援してくださったALSOKに心から感謝しております。この決断は自分へのチャレンジ、新しいチャレンジであり、新たな気持ちでリオ・オリンピックに臨むことにいたしました」とあいさつ。青山社長は「ちょっとさみしい感じはしますが、今後も応援していきたい。吉田選手への声援、応援をよろしくお願いしたい」と、今後の飛躍を期待した。

 リオデジャネイロ・オリンピックを8ヶ月後に控えた時期の退社は唐突に思えるが、ALSOKとの契約は1月から12月の1年単位となっていることで、このタイミングでの決断となったという。

 会見が行われることが報道に伝わったのがこの日の正午ころ。内容は明かされておらず、「手術に踏み切る」「結婚?」といった推測のもと、会見場には多くの記者、カメラマンが詰めかけた。「電撃引退、という情報もあった」と聞かされると、吉田選手は「きのう(全日本選手権で勝って)オリンピック4連覇を目指すって言ったばかりですよ。結婚を予想された方も多かったみたいですけど、残念ながら結婚発表ではないんです」と苦笑い。「新たなチャレンジ」という言葉を繰り返し使い、“巣立ち”を強調した。

青山社長とともに会見に臨んだ吉田沙保里選手

社長から激励の花束が贈られた

2004年12月17日、ALSOK(当時綜合警備保障)への入社会見に臨んだ吉田選手

11年前は三輪教育・訓練部長(左=当時)、栄和人・中京女大(現至学館大)監督とともに会見に臨んだ。