※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=増渕由気子、布施鋼治、目黒広菜、渡辺新平、撮影=矢吹建夫)
■70kg級・森川一樹(滋賀・栗東ク=2年ぶりの全日本選手権で決勝進出も負傷棄権で2位)「決勝は、左ひざのじん帯を損傷したため棄権した。2年ぶりの全日本選手権で、(非オリンピック階級のため)全体的にチャンスだった。期待されていたのに決勝を棄権して申し訳ない。66kg級で米満達弘さんと決勝で対決して以来の全日本2位。強い人が出ていたわけではないが、まだ意外に通用するなと思った。けがを治して、(来年5月の)全日本選抜選手権に出られたらな、と思う。仕事が来年から変わって忙しくなるのでどうなるか分からないけど、レスリングは続けたいと思う。配属される地域で環境を見つけて練習を続けたい。レスリングやっぱり好きなんで」
世界選手権代表に挑んだ学生無敵の山本康稀(日大)だったが…
■97kg級・石黒峻士(埼玉・花咲徳栄高=高校三冠王がロンドン・オリンピック代表の磯川孝生に挑戦)「対戦できてよかったし、勉強になった。もう少しできるかと思ったが、力の差を感じた。ただ、追いつける距離だとは思ったので頑張りたい。通じなくはなかったが全体的にまだ力不足。チャレンジャーとして挑んだのに緊張してしまった。(高校3年間は)成長できた。大学でも頑張っていきたい」
■97kg級・磯川孝生(徳山大職員=ロンドン・オリンピック代表)「優勝以外は目指してなかった。この組み合わせをこの会場で一番望んでいたのは自分。敗れはしたがベストを尽くせたので悔いはない。(山口剛選手に関して)成長している。強化委員会が一貫して強化していることが形として表れているのは素晴らしいこと。日本の重量級を今後のオリンピックにつなげるためにも、逃げずに出場した自分を褒めたい。このマットに立ってよかった。今後は学生のために、日本の重量級のために、必要だったら(試合に)出るし協力は惜しまない。東京オリンピックでどれだけ重量級が活躍できるかは僕の使命。競技生活は少し休憩するが、引退はしない」
■97㎏級・鈴木聖二(岐阜・岐阜工高職=2014年世界選手権代表)「(3位決定戦を制して)絶対にオリンピックに行こうと思っていたので、3決はどうでもよかった。『県職員からオリンピック出場選手を出そう』と岐阜県がいろいろサポートしてくれたけど、3位だったらオリンピックのオの字もない。準決勝で山本(康稀)君に負けたのは悔しいというか情けない。彼の試合映像を見て研究したつもりだった。第1ピリオドは自分のアタックがうまくいっていたので、いけるかなと思った。カニばさみで4点をとられてしまった。悔やんでも悔やみきれない。山本君とは過去3試合やっているけど、負けたのは初めてだと思います。今後? とりあえず冬は生徒の指導の方に集中しようかなと思います」
■125kg級・荒木田進謙(警視庁=準決勝で新鋭山本泰輝に10-10のビッグポイント負け)「悪いところがすべて出た。(いきなりタックルを2本決められ)タックルがくると分かっていたけど、想像以上に速くて強かった。タックルがくると分かっていたと言っていること自体、受けに回っていたのかもしれない。勝つことに対しての執念が足りなかったのが9月の世界選手権(あと一歩でオリンピック出場枠獲得を逃す)。同じような結果になってしまって悔しい」
■125kg級2位・田中哲也(自衛隊=決勝で一時リードしながら第2ピリオドで一気に逆転される)「ここぞというところでディフェンスに集中できなかった。大会前に自分から攻めていく攻撃的なレスリングを練習していて、それは少しはできたと思う。来年はしっかり勝てる選手になりたい」